朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
2009年6月4日北海道新聞「朝の食卓」掲載

もうすぐ北海道神宮の例祭(札幌まつり)だ。去年のまつりのことだが、約40年ぶりに「お化け屋敷」に入った。中島公園の魅力を紹介するインターネットのホームページを運営する立場として、「見ておかねば」と思った。 ところが、友人や家族を誘っても「年だから」と同意を得られず、一人で行くことになった。

お化け屋敷に入って歩くと、外に出たり、中に入ったりする。 これには二つの理由があるようだ。 一つは外にいる見物人に、中のにぎわいと興奮ぶりを見せること。 もう一つは、明るい所に客を出して目をくらませ、内部をより暗く見せることだ。なかなかよく考えられていると感心する。

再び中に入ると、子どもが、お化けに驚かされて逃げ回っている。 私の番になったが、お化けはじっと立ったままだ。「驚かさないの」と聞くと、うつむいてしまった。さらに行くと、また外に出た。目の前には見物人がたくさんいて恥ずかしい。 慌てて中に入って迷ってしまった。どうしても出られないのでお化けに聞いた。 「出口どこ?」。お化けは黙って指を指した。口をきいてはいけないらしい。

怖いもの見たさにお化け屋敷に行ってみたが、想定外の60代の一人客に、お化けは相当に戸惑っているようだった。

【2017/02/25 18:54】 | 朝の食卓
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2009年4月25日北海道新聞「朝の食卓」掲載

「会社を退職したら、肩書を外した付き合いを」と言われるが、肩書がないというのは案外大変だ。 その夜、自宅近くの札幌・中島公園でジャズコンサートが開かれ、会場そばの幻想的な照明の中で、若者が踊っていた。 インターネットで中島公園のホームページ(HP)を開設している私は「これは絵になるな。グッドタイミングだ」と、持っていたデジカメでシャッターを切った。 

「おっさん!おれを撮ったな」。気づいた若者が、こう言いながら近づいてきた。一瞬、緊張が走った。 私は「中島公園のHPを運営しています。撮った写真を載せてもいいですか?」と言いながら、慌てて名刺を渡した。名刺といっても、2カ月に1回出演するコミュニティーFMの番組を少しでもPRをしようと自分で作ったものだ。名前の横にラジオ番組名と「担当」と書いてある。

若者の態度が穏やかになった。「おじさん、すごいんだな」と言われてホッとした。だが、「すごい」とは一体何のことだろう? NHKや大きな民放局の番組と勘違いさせたのかもしれない。とはいえ、苦し紛れで作った名刺に救われた。肩書を外した付き合いは世界も広がって実に楽しいが、一方で、こんなつらさもある。

【2017/01/25 00:00】 | 朝の食卓
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2009年3月15日北海道新聞「朝の食卓」掲載
第2回「ボクシング作戦」
識者と言われる人は、口々に「老後は人の輪に入りなさい」と言う。その言葉を信じたが、それだけでは成果が上がらない。 創意も工夫も必要なことが分かった。そこで、1年をボクシングのように12ラウンドに分け、自分なりの創意と工夫を試してみることにした。 リングには高齢者向けの「やさしい英会話」教室を選んだ。

最初は、あえて人の輪に入らないで人々を観察した。教室の隅にジッと座って9カ月が過ぎた。アウトボクシングのつもりだ。必殺パンチは得意の「パソコン」。慎重にタイミングを計ることにした。年明けにチャンスが到来した。教室の新年会だ。ボクシングだと第9ラウンドあたり。そろそろ仕掛けよう。宴席で何げなく女性のAさんの横に座った。インターネットに興味があることを知っていたからだ。

「趣味は?」と聞かれた。「パソコンを少々」と答え、「教室仲間のホームページを作らない?」と持ちかけると、話はとんとん拍子に進んだ。こうしてホームページ作成を軸に人の輪が広がっていった。「ボクシング作戦」は大成功だ。

しかし、そう思ったのは私だけだったらしい。 ある日、別のメンバーが言った。「Aさんは、あなたが、いつも一人で寂しそうだから声をかけてあげたんだって」

【2016/12/29 08:48】 | 朝の食卓
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2009年 1月9日北海道新聞「朝の食卓」掲載
第1回「まだ小学生」
「話し方がイマイチだねえ」。地元のコミュニティーFM局に初めて出演した時、番組を聞いた友人に言われた。ラジオで話すのは初めてだ。思うように口も動かないし、頭も働かない。 こう考えることにした。私自身をリセットし、退職時を小学校入学時と考えればいいのだ。不評には「まだ、小学生だからね」と応じればいい。

退職して約8年になるが、生活は期待以上に充実している。ものを書き、ラジオで話し、自由に情報発信できることが何より楽しい。「書くことは恥をかく」と言われるが、私は話しても恥をかく。それでもやってしまうのは、なぜだろう?

それは経験がないからだ。もし、若いころに経験があれば、難しさも分かるので躊躇(ちゅうちょ)する。 あるいは、今さら勉強しても当時の水準に戻すことはできないと思い、やる気が出ないのではないか。

経験がないから未知の世界に出会うことが楽しく、新鮮に感じるのだろう。何のことはない、子どもの世界に戻ったようなものだ。退職当時は「ぬれ落ち葉」とか「粗大ごみ」とか、定年退職者をやゆする言葉がはやっていた。多少不安を抱いていたが、多くの人との出会いが解消してくれた。

「友だちが百人できたよ」と私。冗談めかして妻は言った。
「良かったね。小学生のおじいちゃん」

【2016/11/29 09:53】 | 朝の食卓
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2017年1月の再開を目指して準備中。

【2016/09/26 21:13】 | 未分類
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これまで拙い雑文を読んで頂き有難うございます。体調の都合で少しお休みします。実は14日の夕方から腰が痛くて立てなくなりました。17日にタクシーに乗って、やっと医院に行きました。レントゲン撮ったりして調べましたら何ともないと言われました。

歩けるようになったから診てもらいに行ったのですから何ともなくて当然です。しかし立てないということは思った以上に不便です。最初に困るのがトイレ、これはかなり大変です。尿瓶などあっても使えません。痛くて姿勢を変えられないのですから。飲食はたいしたことありません。三日ぐらいは水だけで充分。食欲もわきません。

前にもあったし、次に起こると困ります。しかし何ともないのですから医療で直すことはできません。だからと言って立てないと何もできません。それで自分で工夫することにしました。リハビリとかいろいろありますが、ここには、このブログに関することだけを書きます。

当分、このブログの更新を休みます。パソコンの前に座って居る時間を減らすのが目的です。他にもいろいろありますが、対策の一つです。どんな小さなことでも立つことに役に立つのならばやります。立てなければ歩けませんからね。お医者さんから見れば三日で立てる人は病人ではないようです。

一方私は、やりたいことが山ほどあります。どれもこれも大したことではありません。例えば英語で歌いたいとか、そんなレベルの話ばかりです。だけど三日立てないのは大損害です。絶対に常に立って歩きたいのです。毎日ですよ。例外無し!

このような訳で、このブログの更新は体調が完全に快復するまで休みます。何よりも立って歩くことを優先します。たとえ三日でも寝たきりにはなりたくないのです。今まで読んで頂き有難うございます。快復すれば再開します。勝手ですが、その節はよろしくお願い致します。

7月2日加筆 セカンド・オピニオン
ブログを止めても痛いのは治りません。レントゲンを見ても異常ありません。何ともありませんと言われても痛いところは痛いままです。良いことを考えつきました。今流行のセカンド・オピニオンです。

別の病院で診てもらうとMRIを撮って見せてくれました。腰椎間板ヘルニアが原因の座骨神経痛と説明してくれました。この薬を飲めば2か月で完治するとも言ってくれました。MRIとは素晴らしいですね。レントゲンよさらばです。

霧が晴れてきました。やっとこ明るさが見えてきたのです。状況によって痛むけれど避ける方法を見出しているし、ゆっくりなら歩けるので日常生活に支障はありません。もともと家事など何もしていなかったので外出が減るだけです。世の中何が役に立つか分かりません。口だけは達者だから食えるし喋れるしカラオケも出来るのです。カンラカラカラ、下手の横好きに救われました。

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【2016/06/25 00:00】 | 照る日曇る日
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再開お待ちしています
朱庵
何時も楽しく拝読しておりますが、お辛いことは、痛いほど(経験者なので)わかります。
ご自分の納得されるようなさるのが一番。
その上での再開、心からお待ちしています。


有難うございました
PP
長い間、拙い駄文を読んでくださり有難うございました。
お陰様で書くことを楽しむことができました。
しかし、これも健康あっての話しだなと思いました。
体調に悩みがあると書こうという勢いがなくなってしまいます。
休んでいる内にエネルギーが溜まってくるかも知れません。
その節はよろしくお願い致します。

霧が晴れて良かった!
路傍の石
ブログのお休み、ビックリしました。

セカンド・オピニオン受けて正解でしたね。
時間はかかっても薬で完治するご様子、良かったです。

気長に療養され、その間に引出しを満たし、
またユーモア溢れるエッセイで笑わせて下さい。

お待ちしています。

有難うございます
PP
病院変えて好かったです。
1年近くもも無駄なリハビリしていたものだと思いました。
もちろん一生懸命だったリハビリの先生には感謝しています。
お医者さんにも感謝しています。MRIもないのに仕方ないです。
5年くらい前に受けていて異常なしだったので、
受けても仕方ないと勝手に判断していました。
5年の間に身体が変化というか、悪くなっていたのですね。

このブログは書きたくなったら又、書きたいと思います。
その時はよろしくお願い致します。



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