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朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
1.仮想現実と呼込みのおばちゃん
「中島パフェ の中波です。取材にまいりました」
「どうぞこちらへ。これがお化け発生装置です。制御装置はあちらです」
「コンピュータでお化けを作ったり動かしたりできるのですね。素晴らしい!」

「バーチャル・リアリティを応用して、システム化しています」
「なんでしょうか?」
「仮想現実という意味です。実在しないけれど。あるように見える。感じることもできるのです。怖いですよ~」
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夢から覚めて現実に戻ると辺りは、なんとも騒がしい。呼び込みのおばちゃんがガラガラ声で叫んでいる。「だれだ だれだ。泣いているのはだれだ。泣いたらお化けが笑っちゃうよ。本物ではないのだから。泣かない泣かない」

お化け屋敷のなかからは「キャーキャー」と叫ぶ声が聞こえるが「ウェーンウェーン」も混ざっている。いかに泣いている子どもの為とはいえ、「本物でない」とまで言いきっていいのだろうか?

今後の営業に差し支えはないのか。親方にしかられてムチで打たれたりしないだろうか。優しい呼び込みのおばちゃんのことが心配だ。

「愉快なお化け、楽しいお化け。お化けではじまり、お化けで終わる。笑う門には福来る」なるほど、これは「お化け屋敷一座」の方針なのだろう。お化けは怖い、これは私の思い込み。世の中は変わり、お化けは愉快で楽しいものになったのだ。それならそれでいい。
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