
ホワイトロック(札幌シティ・ジャズ)で出合った 素直な若者
ある夏の話だが、「中島公園をジャズの公園に」というイベントが行われた。内外から一流ミュージシャンを呼んで、このテントの中で、音楽を聴いたり食事をしたりして楽しもうという趣向だ。
なんでも国内初の試みだという。先ず、上の写真を見てほしい。「主役」はこの若者である。
「オジサン、おれの写真を撮ったな」
「入っちゃったね~。削除しようか」
「いいよ」
「ホームページ作っているんだ」と言いながら名刺を渡す。
「オジサンは凄いんだな」
若者の素直な反応に、何か後ろめたい気持ちになった。 一瞬 「肩書詐称」という思いが、浮かんでは消えた。名刺には「ラジオなかぱ 番組担当」と麗々しく書いてある。 うそではないが、何か勘違いさせるような内容だ。
一瞬のたじろぎ、一瞬の反省の後に出たのは次の言葉。
「無職だから、いろいろ暇つぶしにやっているんですよ」
「……」
素直じゃないね~。まったく。
2008/5/4
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