朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
子供の頃は貧乏だったのでお金持ちに憧れた。別世界と感じていたので自分がなれるとも、なりたいとも思わない。単なる夢の世界として憧れていた。しかし、今は富豪になりたくないし憧れてもいない。富豪になったら今より幸せになれるとも思っていない。今のお金持ちは大変だと思うのだ。

富豪になったつもりで将来を考えてみた。そこに見えたのは人類滅亡へのシナリオだった。現在の世界は「62人=36億人」の世界だそうだ。新聞にそう書いてあった。10年後には「2人=36億人」という試算もある。その概略は次のとおり。

「世界の最も豊かな層のたった62人が所有する総資産が、世界の貧しい方50%の36億人が所有する総資産と同じ、という意味だ」そうだ。そして、
「2010年では貧しい方50%の総資産が388人の富豪の総資産に相当していた」。
更に、「このままの趨勢が続くと次の5年で10人、さらに10年先には2人となってしまう!」と続く。1人になる日も近い。1人=36億人。さてその後は?
括弧内は5月14日付け道新(総合研究大学院大名誉教授池内了氏執筆)より抜粋。

日本を含む世界中で格差が進み、このままの趨勢が続けば、遠からず世界経済は破綻する。私の想像では、「パナマ文書」問題が明るみに出たのは、富豪筋のリークによるものである。もちろん、この経済破綻を避ける方策の一つとしてだ。

富豪たちが各界の有力者を動かして自分達だけが儲かる仕組みを作ったものの、あまりにも上手く行き過ぎて恐ろしくなったのだと思う。富豪とはいえ我々と同じ人間だから、度が過ぎるほど極端な格差拡大に危機感を抱いている人もいるだろう。

仮に自分が富豪と思って考えてみた。そうしたら死ぬほど恐ろしくなった。世界中が飢餓寸前の貧乏人で埋め尽くされて居るのに自分だけが超大金持ち。これは一種の地獄ではないか。昔そのような絵を見た様な気がする。

今から数年前の2010年では世界の富の半分を握るのは388人だった。もし私がその中の一人だったら、何とかして財産を減らせないかと考える。それなのに儲かる仕組みが出来上がっているから、不本意ながら資産はどんどん増えて行ってしまう。

これは凄く怖いことだ。戦争、テロ、強盗の標的にされてしまう。富豪の人たちは今より財産が集中しても心配の種が増えるばかりだ。どうしたもんだろうかと悩んでいるに違いない。

この悩みを世界の人々に知ってもらう必要がある。その為に国際協力団体のNGO、オックスファムの力を借りて、極端過ぎる経済格差を調査して世界中に知らせているのだと思う。このような背景の中で「62人=36億人」が公表されたのだろう。

ところが世界の人々は大した関心も示さない。「大金持ちはもっと貧乏人に金をよこせ」という声が世界中の至る所から盛り上がって来るかと思ったのに当てが外れた。困った富豪たちは最後の賭けに出た。これが「パナマ文書」リークだと考える。

今度こそは国際世論を動かせるだろうと富豪たちは期待している。そうでなければ、10年後は二人で世界の富の半分を持つことになってしまう。あるいは二人の中に入れない。いずれにしても大変なことで生きた心地がしないだろう。

一体この格差拡大は何時まで続くのだろう。世界経済が破綻するまで続くのだろうか。こんなことは世界総資産の2分の1を持つ富豪でさえ望まないと思う。金持ちがもっと金持ちになる仕組みが暴走しているのだ。

一旦できた仕組みは、作った人の意図に反して独り歩きする。制限なしの集金ロボットの登場だ。その先はもっと恐ろしい。独りぼっちの大富豪、まさに孤独の極限だ。どんな人でも財産を捨てて一般人の仲間入りをしたくなるだろう。

今、富豪たちは恐れ慄いているのではないだろうか。パナマ文書は匿名者からの流出だそうだ。匿名者とは富豪の内部通報者、これが私の推理だが証明する力がない。世界の貧しい方50%の36億人の中の一人である私はこう考えた。62人の富豪の話も聞きたい。幸せですか? 怖くないですか? 仲良くしてますか?

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【2016/05/21 00:00】 | 私が思うこと
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