朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
簡単に謝る人は信頼されないと言われているが、私は簡単に謝って喜ばれている。二人暮しとは言え一つの社会には違いない。夫々に一定の役割がある。QPは家事全般、そして私は「楽しい暮らし係」だ。謝るのも最も重要な仕事の一つである。

ところで我が家のトイレは窓が無い。暗室の様に照明を点けなければ何も見えない。先日、トイレに入ろうとして照明のスイッチを押してドアを開けてビックリした。暗闇にQPが座っているのだ。廊下から当たる灯りがが顔の辺りを照らしている。

まるで首が宙に浮いているように見える。思わず「ビックリしたな~、もう」と叫んだ。そして直ぐに自分のミスに気付き「ごめんなさい」と付け加えた。照明を点けるつもりでスイッチを押して消してしまったのだ。自室に戻りしばらくするとQPが来て何事もなかったような顔で「オシッコでしょ。もういいよ」と言った。

実は以前にも同じようなことがあったが、その時は立場が逆だった。私が入っているのにQPが開けたのだ。もちろん照明を消したのはQPだ。その時は「なんで電気を点けないんだよ!」と怒鳴られた。貴女が消したのでしょうと言う間もなくパタンとドアを閉められ何も言えず悔しい思いをした。1年以上前のことだが何とか思い出して欲しいと思い話しかけた。ミスはお互いさまではないか。

「ビックりしたでしょう。ごめんなさい」
「オシッコのことばかり考えているからダメなんだよ」
「前にもこんなことありましたね」
「そうかなぁ?」
「私が入っているのに開けたことあるでしょう」
「絶対にないよ。あったって後ろ向きに立っているんだからいいじゃない」
「前向きですよ」
「前でも後ろでもどっちでもいいでしょ」

う~ん、完全に忘れている。私だって前を向いて座って居たのだ。あんな悔しい思いをしたことないのでブログに書いた。タイトルは「心の中で大騒ぎ」だったかな。

二人で暮らしている限り悪いのはいつも私だ。ムッとすることがあるが、我慢して謝るとQPは単純に喜ぶ。私だったら表面だけの謝罪など受け入れられない。裏も表も右も左も、オマケに上も下もある複雑な人間だ。

QPが単純な人で好かった。ワザとらしくてもアホらしくても謝りさえすれば素直に喜ぶのだ。お蔭で謝るのが大好きになった。手放しで喜ばれれば私だって嬉しい。恨みもどこかに吹っ飛んで行く。

逆にQPは謝らせるのが大好きだ。ひょっとして謝るのが嫌いだった私を悪役、つまり謝り役に作り変えたのかも知れない。裏の裏を読んでいる様で心苦しいのだが、ヒトの脳細胞の数は140億もあると言う。単純な人などいないだろう。

油断大敵だが疑ってはいけない。謝るのは私の仕事。疑えば仕事の質が落ちる。上手く出来なければ「楽しい暮らし係」失格だ。役割が無くなったら寂しいので頑張っている。一生懸命謝って。いつの日かドラマで観るような土下座もやってみたい。

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【2016/04/09 00:00】 | 夫婦喧嘩
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