朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
「コーヒーにしてって言ったでしょ」
「聞いてませんよ」
特にリクエスト無いときは紅茶にするのが我が家のルール。
「人の言うことは何も聞いてないんだから」
「いつも『はいコーヒー』と返事してるでしょ。私の返事を聞きましたか?」
「言ったらやらなきゃダメじゃない!」

もう一度「返事聞いたか」と問えば聞かないと言うに決まっている。今までに一度も自分の思い違いを訂正したことはないのだから。

かといって、黙って引き下がるのは悔しい。しかし変に反発して戦争になるのも怖い。そうなればいつも負けるんだから何としても避けたい。

私はこんなことを一瞬の内に考える頭脳を持っている。引き算も満足にできないのに不思議なもんだ。そこで飛び出したのが……、

「ママなんて大キライだ!」
「プッ、……」
これにて一件落着。攻撃は最大の防御なり。

攻撃しても倍返しの反撃に遭えば負けるに決まっている。こんなことになるのならば耐えて耐えて耐え抜いた方がましだ。攻撃は最大の防御というならば、反撃を受けない攻撃をしなければいけない。

「それが『ママなんて大キライだ』か?」
「大声で怒鳴りつけてやったら胸がす~っとしましたよ」
「ヨボヨボのアンタがね~。ママとか言っちゃって」
「恐れ入ったでしょう。初めてママと言いました」
「似合わないね~。ジョークにしか思えないよ」
「私は本気。きっと私の剣幕に恐れをなしたのです」

FC2blog テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

【2013/11/09 09:45】 | 夫婦喧嘩
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック