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朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
 『男はつらいよ』のフーテンの寅さんが羨ましい。
 
 「それを言っちゃあオシマイよ!」とか、いつも同じセリフで済ませている。 私も、まねをしたくなった。 と、言う訳で、2年前に書いたときと同じセリフで、締めさせてもらうことにした。
  
 ある朝、いつもより早いQPのお出かけを知って、あわててPCのキーボードから手を離し、見送りに出た。
「出かけるには、まだ早いじゃないですか」 
「今、行けば女性専用車に間に合うのよ」
”貴女なら一般車両でも十分安全ですよ”
と言いたいのは、やまやまだが、腹の中に飲み込んだ。

「いってらっしゃい。おかゆ作って待っていますからね」
私が作れる唯一の料理;おかゆを、最近はQPも食べてくれるようになった。
 
「お帰りなさい。おかゆできてますよ」
「ビックリしたわ。女性専用車に男が乗っているんだから」
「男? 誰も注意しないのですか」
「両側が若い女の人で、真ん中が男。目をつぶっているんだけど、ときどき開けるのよ~」
「若い人ですか?」
「そう」

 若い人と聞いて腹が立ってきた。 それには訳がある。 先日、二人でで外出したときJR札幌駅でトイレに寄った。 QPが右側に入ったので私は左側に入った。 あるべきものが見つからないのでないのでウロウロしていると、掃除のオバサンに怒鳴られた。

「あんた!ここで何してんのん」 
”アサガオを探しているのに決まっているでしょ”
これも腹の中で言っただけ。 オバサンの迫力に押されて声も出なかった。 
アサガオとは男性用衛生陶器のこと。 こうして、憤懣は腹の中にどんどん溜まって行く。 
もし、私が若くてハンサムなら、オバサンの態度は違っていたかもしれない。

 人の苦労も知らないで、QPは悠々と紳士用トイレから出てきた。 「あんた、違ってるよ」と、すれ違いざまに言い残して、女子トイレへ向った。 悪いのはQPなのに何で私ばかりが、しかられるのだろう。 だから、女性専用車両だって、私が乗れば大騒ぎになるに決まっている。 何で若い男を優遇して、黙って寝かせておくのだ。

「注意しなきゃあダメでしょう!」
「車掌が注意すればいいじゃない」
「いたんですか?」
「いないよ」
「私だったら、つまみ出されるケースですよ」
「そんなことないよ。 すぐ、ひがむんだから」

「じゃあ、実験しましょう。私が女性専用車両に乗りますから、見ててください」
「嫌だよ。バカバカしい」
「これは差別です。 断じて許してはならないのです!」

「あんた、すぐ、老人席にすわるでしょ」
「はぁ?」
「老人席だの、女性専用だの、二つも三つも欲張らないでよ!」
「三つじゃないですよ」
二つも三つも一緒よ! 四の五の言うな、六でなし!

 と、言われたような気がしたが、空耳だろうか。

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【2009/03/16 13:30】 | 愚かな私
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