身体にいいことしてますか? そんなこと全く気にかけない私だが、結果的に身体にいいことをしてしまった。その代り、自分が本当にやりたいと思っていたことは何一つ出来るようにはならなかった。
それは何かというとパソコンの習得であり、もう一つは人並みに歌えるようになることである。両方とも本来の目的は達成できなかった。しかし、その副産物は極めて大きかった。私は知らず知らずのうちに健康に凄くよいことをやっていたのだ。
恥ずかしながら、カラオケをやり始めた。下手な横好き、もっと言えば音痴の横好きである。ところが健康の為にとても良いことが、後になって分かった。恐る恐る歌う私に、ある人が健康にいいから思い切り歌いなさいと言った。半信半疑の私はネットで調べてみたら、その効用があらゆる分野に及ぶのでビックリした。
ダイエット、ストレス軽減、消化機能、冷え性、腰痛、精神の安定、脳の活性化、認知症の防止、高血圧の改善、さらに小顔効果まであると言うのだから驚きだ。
「小顔効果って何だよ」
「歌う時に表情筋といわれる多くの筋肉が働くのです」
「表情筋って何だ」
「口輪筋、頬筋や眼輪筋、前頭筋などです」
「そうかい」
「歌いながら顔全体を動かせば小顔体操になるのです」
「顔が小さくね~?」
「しっかりと口を開けて歌うことが大切です」
「ホ~」っと、感心するのを見て思わずどや顔になる。
「でかいツラするな!」
75歳の後期高齢者だが認知症、高血圧、腰痛等、健康上の悩みが全て解消されるのだ。残念ながら音痴が治るとは書いていない。まあいいか、大したことではない。
ところでパソコンの習得だが、始めたの1980年のことだった。値段は当時の月給の二倍以上した。「新しい物好き」だから無理をして買ったのだ。あれから36年、今ではパソコンのことはサッパリ分からない。その代り健康の為に大きな役割を果たしてくれた。今、生きているのはパソコンのお蔭と思っている。
当時の職場では100人ぐらいが一緒に働いていた。その中で酒に弱いのに飲み過ぎる者が三人いた。一人は酒で命を失い、もう一人は遠くに行って禁酒した。残った私は「札幌もいわ断酒会」への入会を検討していた。
そんな時に仙台空港の近くにある航空保安大学校岩沼分校への転勤の打診があった。もちろん渡りに船とばかりに喜んで応じた。酒を断つには環境を変えるのが一番と思ったからだ。
先ず、夕方になったら酒を飲むという習慣を断ち切らなければならない。酒に弱いから2時間程度で泥酔状態に陥り、意識を失ってから昏睡をするような感じで寝る毎日だった。酔いが脳内に染み渡ると何も見えなくなり全てを忘れ、何とも言えない好い気持になった。そうなると酔いが脳まで達しないと満足できなくなる。
酒が切れても手が震えないからアルコール依存症ではないと思っていた。しかし、その一歩手前の様に感じるのだ。「朝っぱらからいい臭いしてるな」と、いつも皮肉混じりに言われていた。二日酔いを気にして夜10時には寝るのに酒が残るのだ。
転勤先の航空保安大学校には、当時珍しいパソコンがあったが誰も使う人が居ない。もったいないから、それを使って操作方法の練習をした。しばらくすると自由に使いこなす為には自分で持つ必要があると思うようになった。
1980年代はパソコンを買った人の6割は、習得を諦めたと言われている。安月給の私は月給の二倍もしたパソコンを埃をかぶったままにしておく訳にも行かない。夕食時の酒はビール小瓶1本に制限し、夕食後はパソコン習得の時間とした。
紆余曲折はあったが15年くらいすると、職場で使う統計作業を自動化することが出来るようになった。電卓と帳面で丸一日かかる作業を5分で出来るようにした。例外処理が多いのでシステム化は困難と言われていた作業だった。
しかし、そこがピークだった。素人がプログラむを組む時代ではなくなったのだ。プロが作ったソフトをメニューを見ながら操作する時代になったのである。2000年あたりから徐々にパソコンが分からなくなり、数年後には何も分からなくなった。今ではおっかなびっくり腫れ物に触るようにしてパソコンと付き合っている状態だ。
だが大きな成果を残してくれた。夕食後の深酒を止めてパソコン習得に精を出したお蔭で酒を飲む習慣から完全に開放された。家では特別な行事を除き一滴も飲まない。外では付き合い酒だけ。カラオケでは「恥忘れ薬」として少量飲んでいる。
不思議なものでパソコンの習得と言う本来の目的は、果たせなかったが、深酒の習慣を完全に断ち切ることが出来た。これは私の人生において最高の成果である。今、生きているのはパソコンのお蔭と感謝している。虚弱体質だが倒れずに暮らしが成り立っている。それで充分だ。
昔はパソコンに命を救われた。そして今は、カラオケで余命を延ばしている。パソコンも歌も苦手だが、しっかりと役に立っている。両方とも出来るようにはならなかったが、身体の為に良い結果をもたらしてくれる。
生きることは実に面白い。この先どんなことがあるか楽しみだ。楽しみの種をアチコチに蒔いているが一体どれが芽生えるか。それも楽しみ。生老病死のうち残りは病と死だけ。せめて病に至るまでは皆と一緒に楽しく過ごしたい。
それは何かというとパソコンの習得であり、もう一つは人並みに歌えるようになることである。両方とも本来の目的は達成できなかった。しかし、その副産物は極めて大きかった。私は知らず知らずのうちに健康に凄くよいことをやっていたのだ。
恥ずかしながら、カラオケをやり始めた。下手な横好き、もっと言えば音痴の横好きである。ところが健康の為にとても良いことが、後になって分かった。恐る恐る歌う私に、ある人が健康にいいから思い切り歌いなさいと言った。半信半疑の私はネットで調べてみたら、その効用があらゆる分野に及ぶのでビックリした。
ダイエット、ストレス軽減、消化機能、冷え性、腰痛、精神の安定、脳の活性化、認知症の防止、高血圧の改善、さらに小顔効果まであると言うのだから驚きだ。
「小顔効果って何だよ」
「歌う時に表情筋といわれる多くの筋肉が働くのです」
「表情筋って何だ」
「口輪筋、頬筋や眼輪筋、前頭筋などです」
「そうかい」
「歌いながら顔全体を動かせば小顔体操になるのです」
「顔が小さくね~?」
「しっかりと口を開けて歌うことが大切です」
「ホ~」っと、感心するのを見て思わずどや顔になる。
「でかいツラするな!」
75歳の後期高齢者だが認知症、高血圧、腰痛等、健康上の悩みが全て解消されるのだ。残念ながら音痴が治るとは書いていない。まあいいか、大したことではない。
ところでパソコンの習得だが、始めたの1980年のことだった。値段は当時の月給の二倍以上した。「新しい物好き」だから無理をして買ったのだ。あれから36年、今ではパソコンのことはサッパリ分からない。その代り健康の為に大きな役割を果たしてくれた。今、生きているのはパソコンのお蔭と思っている。
当時の職場では100人ぐらいが一緒に働いていた。その中で酒に弱いのに飲み過ぎる者が三人いた。一人は酒で命を失い、もう一人は遠くに行って禁酒した。残った私は「札幌もいわ断酒会」への入会を検討していた。
そんな時に仙台空港の近くにある航空保安大学校岩沼分校への転勤の打診があった。もちろん渡りに船とばかりに喜んで応じた。酒を断つには環境を変えるのが一番と思ったからだ。
先ず、夕方になったら酒を飲むという習慣を断ち切らなければならない。酒に弱いから2時間程度で泥酔状態に陥り、意識を失ってから昏睡をするような感じで寝る毎日だった。酔いが脳内に染み渡ると何も見えなくなり全てを忘れ、何とも言えない好い気持になった。そうなると酔いが脳まで達しないと満足できなくなる。
酒が切れても手が震えないからアルコール依存症ではないと思っていた。しかし、その一歩手前の様に感じるのだ。「朝っぱらからいい臭いしてるな」と、いつも皮肉混じりに言われていた。二日酔いを気にして夜10時には寝るのに酒が残るのだ。
転勤先の航空保安大学校には、当時珍しいパソコンがあったが誰も使う人が居ない。もったいないから、それを使って操作方法の練習をした。しばらくすると自由に使いこなす為には自分で持つ必要があると思うようになった。
1980年代はパソコンを買った人の6割は、習得を諦めたと言われている。安月給の私は月給の二倍もしたパソコンを埃をかぶったままにしておく訳にも行かない。夕食時の酒はビール小瓶1本に制限し、夕食後はパソコン習得の時間とした。
紆余曲折はあったが15年くらいすると、職場で使う統計作業を自動化することが出来るようになった。電卓と帳面で丸一日かかる作業を5分で出来るようにした。例外処理が多いのでシステム化は困難と言われていた作業だった。
しかし、そこがピークだった。素人がプログラむを組む時代ではなくなったのだ。プロが作ったソフトをメニューを見ながら操作する時代になったのである。2000年あたりから徐々にパソコンが分からなくなり、数年後には何も分からなくなった。今ではおっかなびっくり腫れ物に触るようにしてパソコンと付き合っている状態だ。
だが大きな成果を残してくれた。夕食後の深酒を止めてパソコン習得に精を出したお蔭で酒を飲む習慣から完全に開放された。家では特別な行事を除き一滴も飲まない。外では付き合い酒だけ。カラオケでは「恥忘れ薬」として少量飲んでいる。
不思議なものでパソコンの習得と言う本来の目的は、果たせなかったが、深酒の習慣を完全に断ち切ることが出来た。これは私の人生において最高の成果である。今、生きているのはパソコンのお蔭と感謝している。虚弱体質だが倒れずに暮らしが成り立っている。それで充分だ。
昔はパソコンに命を救われた。そして今は、カラオケで余命を延ばしている。パソコンも歌も苦手だが、しっかりと役に立っている。両方とも出来るようにはならなかったが、身体の為に良い結果をもたらしてくれる。
生きることは実に面白い。この先どんなことがあるか楽しみだ。楽しみの種をアチコチに蒔いているが一体どれが芽生えるか。それも楽しみ。生老病死のうち残りは病と死だけ。せめて病に至るまでは皆と一緒に楽しく過ごしたい。
トラックバック(0)
そよ風 今迄書かれていたブログを少しずつ読ませて頂いています。
カラオケの方は歌をお聴きした事がないので音痴かどうか判りませんが、パソコンの方は文章も写真もお上手だし中々堪能でいらっしゃいますよ。
自信を持って下さい。
カラオケって色んな効能?があるんですね。
初めて知りました。
私も早速カラオケを始めましょうか。
読み書きソロバン
PP ブログを読んでくれて有難うございます。
カラオケは私も知らなかったのですが、いろいろ効能がありますね。
効き目、感じてますよ。始めましょう。
パソコンは道具ですから苦手なりに付き合います。
昔で言えば読み書きソロバンですから仕方ないです。
励ましのお言葉有難うございます。