定年後は山あり谷ありの人生を繰り返している。
「どこに山があったのよ。一人でハシャイでいただけでしょ」
「それで体調を崩して寝込んだところが谷です」
「もう面倒見てやんないからね」
言われなくても分かっている。出来ない年になったのだ。恨みっこなしにしよう。
札幌シニアネット(SSN)のお陰で愉しいシニアライフを送っている。しかし、ここまで来るには紆余曲折があった。あっちへ行ったりコッチに着たり、出たり入ったり寝ていたり。そんな自分の原点を振り返ってみた。
その頃は、せっかく仕事を止めたのだから家でノンビリ暮らそうと思っていた。しかし、そうは問屋が卸さない。退職して1年もしない内に、QPに邪魔にされ、無理やり「老人福祉センター」に連れて行かれた。
「あんたは、何処に行っても三日坊主だね。 今度は易しいところにしたから、1年間は止めたらダメだよ」ときつく言い渡された。
今度こそは押し込んでやろうというQPの意気込みに、押されるようにして入ったのが「やさしい英会話」教室である。これが残りの人生を変えることになろうとは、夢にも思わなかった。
「やさしい」と歌っているだけあって、ちょこっと行った川柳・ヨガ・手話に比べて、確かに易しいと思った。しかし、ここでも私はお客さん、教室の片隅で暗い顔してじっとして、黙って座っているだけだった。
人並みに横の男性に話しかけたりするのだが、旅行しない・山登れない、カラオケ・パークゴルフ・囲碁将棋出来ない、オマケに車も持っていないとなると話も続かない。
9ヶ月目にやっと話し相手に恵まれた。たまたま横に座ったA子さんが話しかけてくれたのである。 まさに地獄に仏だ。一人でダンマリも楽でない。
金曜の朝は憂鬱だ。「今日は英語だよ」と言ってQPが尻を押す。どうして、こんなにお節介になってしまったのだろう。控えめな人と思っていたのに。昔の話はもうよそう。現実を認めなければならない。
家を出ても、このまま図書館にでも行こうかと思ったことが、何回もある。しかし、仕事人間の習性もまだ残っていて嫌々ながらでも足が「英会話」の方に向いてしまう。
A子さんは親分肌で教室中、全部自分の友人にしないと気がすまないようだ。お陰様で引っ込み思案の私も、晴れて友人の一人に加えさせてもらえた。
「いつも一人で寂しそうだから、声をかけて上げたのよ」と恩着せがましいのだが、大勢の中で一人ダンマリも、楽じゃないので有難かった。これがきっかけで皆さんとも打ち解けるようになった。その後感じたことだが、世の中のいろいろな場所に人と人を繋ぐ、接着剤みたいな人がいる。
「その様な役目を果たす人は大切ですね」
「じゃあ、なればいいでしょう」
「では、さっそく」
「いいよいいよ、忙しいから」
人慣れしてくると、長年やっているパソコンを利用できるグループにも入りたくなった。こうしてSSNに入ると更に楽しくなり、そしてハシャギ過ぎ、体調を崩し入院する羽目になった。退会、再入会。
皆さん元気に活動しているから私も出来ると勘違いした。勘違いもいいことばかりではない。あの「楽しく元気に勘違い」を唱える先生にも教えて上げたい。
「どこに山があったのよ。一人でハシャイでいただけでしょ」
「それで体調を崩して寝込んだところが谷です」
「もう面倒見てやんないからね」
言われなくても分かっている。出来ない年になったのだ。恨みっこなしにしよう。
札幌シニアネット(SSN)のお陰で愉しいシニアライフを送っている。しかし、ここまで来るには紆余曲折があった。あっちへ行ったりコッチに着たり、出たり入ったり寝ていたり。そんな自分の原点を振り返ってみた。
その頃は、せっかく仕事を止めたのだから家でノンビリ暮らそうと思っていた。しかし、そうは問屋が卸さない。退職して1年もしない内に、QPに邪魔にされ、無理やり「老人福祉センター」に連れて行かれた。
「あんたは、何処に行っても三日坊主だね。 今度は易しいところにしたから、1年間は止めたらダメだよ」ときつく言い渡された。
今度こそは押し込んでやろうというQPの意気込みに、押されるようにして入ったのが「やさしい英会話」教室である。これが残りの人生を変えることになろうとは、夢にも思わなかった。
「やさしい」と歌っているだけあって、ちょこっと行った川柳・ヨガ・手話に比べて、確かに易しいと思った。しかし、ここでも私はお客さん、教室の片隅で暗い顔してじっとして、黙って座っているだけだった。
人並みに横の男性に話しかけたりするのだが、旅行しない・山登れない、カラオケ・パークゴルフ・囲碁将棋出来ない、オマケに車も持っていないとなると話も続かない。
9ヶ月目にやっと話し相手に恵まれた。たまたま横に座ったA子さんが話しかけてくれたのである。 まさに地獄に仏だ。一人でダンマリも楽でない。
金曜の朝は憂鬱だ。「今日は英語だよ」と言ってQPが尻を押す。どうして、こんなにお節介になってしまったのだろう。控えめな人と思っていたのに。昔の話はもうよそう。現実を認めなければならない。
家を出ても、このまま図書館にでも行こうかと思ったことが、何回もある。しかし、仕事人間の習性もまだ残っていて嫌々ながらでも足が「英会話」の方に向いてしまう。
A子さんは親分肌で教室中、全部自分の友人にしないと気がすまないようだ。お陰様で引っ込み思案の私も、晴れて友人の一人に加えさせてもらえた。
「いつも一人で寂しそうだから、声をかけて上げたのよ」と恩着せがましいのだが、大勢の中で一人ダンマリも、楽じゃないので有難かった。これがきっかけで皆さんとも打ち解けるようになった。その後感じたことだが、世の中のいろいろな場所に人と人を繋ぐ、接着剤みたいな人がいる。
「その様な役目を果たす人は大切ですね」
「じゃあ、なればいいでしょう」
「では、さっそく」
「いいよいいよ、忙しいから」
人慣れしてくると、長年やっているパソコンを利用できるグループにも入りたくなった。こうしてSSNに入ると更に楽しくなり、そしてハシャギ過ぎ、体調を崩し入院する羽目になった。退会、再入会。
皆さん元気に活動しているから私も出来ると勘違いした。勘違いもいいことばかりではない。あの「楽しく元気に勘違い」を唱える先生にも教えて上げたい。
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カスミ草 「親分肌の人」と一言に言ってはみても、性格はいろいろ。
スカッとしていて、傍から見ていても気持ちの良い人。
逆に「俺の言う事を聞かないと、痛い目に会うゼ!」みたいな
嫌みったらしい人。
PPさんが知り合った人は、きっと気持ちの良い親分肌の人なのでしょう。
去年は容易にできていた事が、今年は休み休みやっと・・・体力、気力の保持って、難しい。
シニアの宝は心身の健康ですね!
のん子 新入生は何処でも歓迎されます。
「仲良くしてあげて下さい」
そのクラブの部長さんが声掛けされますしね。
私も一回は声掛けします。
すぐ打ち解けて下さる方もいらっしゃいますが、「はい」「いいえ」だけみたいな方は、それ以上は堪忍して下さいってなります(^^ゞ
趣味がなくても、お天気の話でも、食べ物の話でも持病の話(笑)でも良いんですよ。
誰々さんも、そうですよ的に輪が広がります(^^)
宝は心身の健康
pp カスミ草さん、私の「親分肌の人」はドッチだったかな。
よく分からないけれど嫌みったらしい人ではなかったです。
そうですよ。シニアの宝は心身の健康。肝に銘じましょう。
三日くらいボケーとすれば、やる気は自然に出てくると思います。
気楽に生きるも健康にいいと思いますよ。
話がはずめば楽しいですね。
pp のん子さんの馴染みのクラブは雰囲気がよさそうですね。
お天気でも持病でも話がはずめば楽しいですね。
女性同士は、すぐに楽しそうにお喋りするので羨ましいです。
男性どうしは、共通の趣味がないと、なかなか難しいです。
それでも徐々に慣れました。お陰様で今では楽しく過ごしています。