今日は楽しいランチ会。私ではないWFのだ。もちろん私も楽しい。留守の間に好きなものを勝手に食べることができるからだ。「元気で留守がいい」のはお互い様である。
以前一人で留守番のとき、冷蔵庫の奥に隠れている筋子を見つけて食べたことがある。WFはカンカンになって怒った。お客さん用に買って置いたものらしい。美味しいものは見た目で分かる。これでもなかなかの食通のつもりだ。
それからというものは、私を置いて外出するときは、食べるものをアレコレ指示をして行く様になった。余計なお世話だが後で叱られるよりはましだ。
今日も昼食の指示はあったが、それは無視をして好きなものを食べることにした。メイン・メニューはお粥と梅干である。凄く楽しみだ。
私が作るお粥は特に美味しい。ブランド米にブランド梅干。これらがお粥を美味しくする。水分を多く含んだサラサラした重湯に近いお粥が好きだ。内緒で作るのが少し辛いところだが、これには訳がある。
実はこのメニュー、私が作ってWFに勧めたことがある。テーブルの上のお粥と梅干を見るなり、「私は病人じゃないよ」と言って、冷蔵庫から、いろいろ出してレンジでチンチンやりだした。手抜き料理と誤解したらしい。
内緒でお粥を食べたからといって「なにも隠すことはない」と、思うかもしれないが、それは第三者の考えである。私にとっては重大問題だ。
美味しいと思って食べているお粥にケチを付けられたら不味くなってしまう。それに隠れて食べれば美味しさも倍増するのだ。ワカルカナ
だから、WFが帰る前に鍋や食器をを片付けて、お粥の痕跡を消さなければならない。それに指示通りに肉じゃがを食べることも忘れてはならない。しかし食べ過ぎてもいけない。後で分かったことだが量についても細心の注意が必要だ。
3時過ぎにWFがルンルン気分で帰って来た。それでも冷蔵庫のチェックは怠らない。まさか、梅干が一個減っていることには気がつくまい。私は落ち着いて「ランチは楽しかったですか」と聞いた。
「なによ、このご飯、食べなかったの?」
しまった! ラップに包んだ冷ご飯の始末を忘れた。
WFの指示は”冷ご飯と肉じゃが”だった。千慮の一失だ。
「ダイエットですよ」
「ダイエット? 昨日、体重が減ったと言ったでしょ」と相変わらず疑り深い。
「減らすときは徹底的に減らす。これが私流のダイエットです」
「あっ! 肉じゃががずいぶん減っているじゃない。アンタご飯の代わりに食べたでしょ。おかずばっかり食べてもダメなんだよ」
とんでもない言いがかりだ。好物の肉じゃがをたらふく食べたと疑っている。私にとってはお粥がメインで肉じゃがはホンの少しつまんだだけである。
最初から鍋に半分しかなかったのだ。自分が忘れっぽいくせに人の言うことを信じようとしない。この性格にはいつまでたっても慣れない。修行が足りないのかな。
「お粥隠蔽工作の代償は意外に大きかったですね」
「いんぺい?」と先輩のAさんは首を傾げている。
「お粥を食べたことを白状しない限り、肉じゃがの疑いは晴れないのです」
「そうかい」
「無実の罪を着せられて、とても悔しいのです」
「なるほど」
「投げやりですね。困ったことがあったら俺に相談しろと言ったじゃないですか」
「うんうん」
「何とかしてください!」
「その手は桑名の焼きハマグリ。敵もサルもの引っ掻くもの」
「ジョークに付き合う気持ちにはなれません!」
「おっと、オイラも付き合えきれねぇ」
「そりゃ又どうして?」
「夫婦喧嘩は犬も食わない。俺も食えない」
以前一人で留守番のとき、冷蔵庫の奥に隠れている筋子を見つけて食べたことがある。WFはカンカンになって怒った。お客さん用に買って置いたものらしい。美味しいものは見た目で分かる。これでもなかなかの食通のつもりだ。
それからというものは、私を置いて外出するときは、食べるものをアレコレ指示をして行く様になった。余計なお世話だが後で叱られるよりはましだ。
今日も昼食の指示はあったが、それは無視をして好きなものを食べることにした。メイン・メニューはお粥と梅干である。凄く楽しみだ。
私が作るお粥は特に美味しい。ブランド米にブランド梅干。これらがお粥を美味しくする。水分を多く含んだサラサラした重湯に近いお粥が好きだ。内緒で作るのが少し辛いところだが、これには訳がある。
実はこのメニュー、私が作ってWFに勧めたことがある。テーブルの上のお粥と梅干を見るなり、「私は病人じゃないよ」と言って、冷蔵庫から、いろいろ出してレンジでチンチンやりだした。手抜き料理と誤解したらしい。
内緒でお粥を食べたからといって「なにも隠すことはない」と、思うかもしれないが、それは第三者の考えである。私にとっては重大問題だ。
美味しいと思って食べているお粥にケチを付けられたら不味くなってしまう。それに隠れて食べれば美味しさも倍増するのだ。ワカルカナ
だから、WFが帰る前に鍋や食器をを片付けて、お粥の痕跡を消さなければならない。それに指示通りに肉じゃがを食べることも忘れてはならない。しかし食べ過ぎてもいけない。後で分かったことだが量についても細心の注意が必要だ。
3時過ぎにWFがルンルン気分で帰って来た。それでも冷蔵庫のチェックは怠らない。まさか、梅干が一個減っていることには気がつくまい。私は落ち着いて「ランチは楽しかったですか」と聞いた。
「なによ、このご飯、食べなかったの?」
しまった! ラップに包んだ冷ご飯の始末を忘れた。
WFの指示は”冷ご飯と肉じゃが”だった。千慮の一失だ。
「ダイエットですよ」
「ダイエット? 昨日、体重が減ったと言ったでしょ」と相変わらず疑り深い。
「減らすときは徹底的に減らす。これが私流のダイエットです」
「あっ! 肉じゃががずいぶん減っているじゃない。アンタご飯の代わりに食べたでしょ。おかずばっかり食べてもダメなんだよ」
とんでもない言いがかりだ。好物の肉じゃがをたらふく食べたと疑っている。私にとってはお粥がメインで肉じゃがはホンの少しつまんだだけである。
最初から鍋に半分しかなかったのだ。自分が忘れっぽいくせに人の言うことを信じようとしない。この性格にはいつまでたっても慣れない。修行が足りないのかな。
「お粥隠蔽工作の代償は意外に大きかったですね」
「いんぺい?」と先輩のAさんは首を傾げている。
「お粥を食べたことを白状しない限り、肉じゃがの疑いは晴れないのです」
「そうかい」
「無実の罪を着せられて、とても悔しいのです」
「なるほど」
「投げやりですね。困ったことがあったら俺に相談しろと言ったじゃないですか」
「うんうん」
「何とかしてください!」
「その手は桑名の焼きハマグリ。敵もサルもの引っ掻くもの」
「ジョークに付き合う気持ちにはなれません!」
「おっと、オイラも付き合えきれねぇ」
「そりゃ又どうして?」
「夫婦喧嘩は犬も食わない。俺も食えない」
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momo さらさらの御粥と梅干美味しそう・・食べたくなりました。
今夜は私だけこれにしようかな・・
たまには胃の負担を軽くしてあげないとね。
胃下垂なんだし・・
良いお年をお迎えくださいませ。
蝦夷地の人 ちゃんとQPさんに楽しむヒントを残しておく・・・!なかなかできる事ではありません。(ウッフッフ)
年の瀬も押し迫った時にこんなにたのしいお話を読めてニコニコしています。
今年もバラエティーに富んだお話の数々ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
外は荒れ模様、ここはほっかほっか!
モチも好きです
PP >momoさん
最近特に、サッパリしたものが食べたくなりました。
オニギリとかお粥が好きですが、オニギリはご飯を固めに炊いて
柔らかく握ぎると美味しいですね。
具は梅干が一番好きです。
よいお年をお迎えください。モチも好きです。
ブログをリニューアル
PP > 蝦夷地の人さん
今年も優しいコメントを沢山有り難うございました。
時がたつのは早いものですね。アッという間に年末です。
来年はブログをリニューアルするつもりですが、よろしくお願い致します。
よい年をお迎えください。
カスミ草 お粥は重湯に近いほど水分が多く、おにぎりは硬めのご飯を柔らかく握るのが好きなんですね。
食べ物の好みは人それぞれですが、私はお粥もお握りも柔らかめがすきです。
梅は好きですよ。今年漬けた梅干し、そろそろ瓶から出してみようと思っています。この瞬間、緊張します。今年の出来どうだろう、美味しいかな?それとも・・・って。よいお年をお迎えくださいませ。
美味しいものは誰が食べても美味しい
PP >カスミ草さん
梅を漬けているんですか。おいしそうですね。
昔はラーメン評論家で今はお粥とオニギリです。
世界の高級グルメは食べたことないだけでなく名前も知りません。
一度で好いから、そうゆものも食べてみたいですね。
私に味が分かるかな?それとも美味しいものは誰が食べても美味しい?