「主人なんか放っとけばいいんだよ。一人が大好きなんだから」とか聞こえる。
私のことを言っているらしい。 友達との電話とはいえ、
そばに居るんだから少しは気をつかってほしい。
それでも私は主人と呼ばれている。主人とは何だろう、辞書を引いてみた。
一番の意味は「家の長、一家の主」二番の意味は「自分の仕える人」。
三番になると、やっと「妻が他人に対して夫をさしていう語」と書いてある。
なるほど、私は一番二番抜きの三番専門の主人なのだ。
「これでいいのでしょうか?」
「いいじゃないか。皆そう言ってるよ」
「日本語の使い方として間違っていると思うのです」
「夫だから主人でいいんだよ」
「家長とかの意味は、全くなくてもいいのですか」
「そんなこと言っているから主人らしくなれないんだよ」
そうかもしれない。しかし私は、主人と聞けば無意識に奴隷を連想してしまう。
そして主人か奴隷かと自問すれば奴隷と思ってしまうのだ。
少なくとも家の中には自由がない。
テーブルの上に、鉛筆一本置く自由もないのだ。まさに奴隷的ではないか。
ご飯の時間以外に、ものを食べる自由がない。食は最高の楽しみなのに。
それどころではない、トイレを自由に使うことさえ禁じられているのだ!
「トイレもか? それはちょっとひどいな」
「そうなんですよ。ドアを閉めろとか文句言うのです」
「当たり前だ! 臭いじゃないか」
「小ですよ。ドア閉めたら聞こえなくなるじゃないですか」
「なに聞いてんだ?」
「ドラマの途中なんですよ」
「なんだと!?」
ドラマでは一言のセリフで感動させる場合がある。観る以上は一言も聞き逃したくない。 感動する為に観ているのだ。決して暇つぶしではない。 トイレに入っても、せめてセリフくらいは聞きたいではないか。切れた感動は繋がらないのだから。
ところで、最近いい方法を発見した。
と言っても大したことでもない、DVDをレンタルしてくるのだ。
1時間のドラマを40分で観れるし、CMが入らないのでドラマに集中できる。
途切れることなく感動を持続できるのだ。こんな素晴らしいことはない。
時間も選べるので、誰にも邪魔されることなく一人で心ゆくまで楽しめる。
笑い放題泣き放題の40分、つまらなかったら途中で止めるのも自由。
それだから、観ている以上は常に感動、常に楽しい。
あらゆる悩みから開放される、心温まる至福のひと時である。
「ドラマばかりダラダラ観てるとボケるぞ」
「大丈夫です。歯止めがありますから」
「分かった! あんたケチだからな」
「レンタル料と思ってるんでしょ」
「違うか?」
「体力ですよ。大きな感動を受け止めるには大きな力が必要なんです」
「体力? ドラマでねぇ」
「泣いて笑って感動して、興奮してドキドキですよ。40分が限界ですね」
「ほう~っ」
「嘘だと思ったらやってごらんなさい。楽しいですよ~」
「俺は別にいいよ」
「そんなこと言わないで人生を楽しんでください」
「競馬、マージャン、スキーに登山。ドキドキする事いっぱいあらー」
「そうなんですかぁ」
「アクティブに生きるんだよ。ドラマだけじゃぁね~」
「そうなんですかぁ……」
「未だに青春! 彼女だっているんだぞ」
しょボーーー ( ̄Ω ̄)
私のことを言っているらしい。 友達との電話とはいえ、
そばに居るんだから少しは気をつかってほしい。
それでも私は主人と呼ばれている。主人とは何だろう、辞書を引いてみた。
一番の意味は「家の長、一家の主」二番の意味は「自分の仕える人」。
三番になると、やっと「妻が他人に対して夫をさしていう語」と書いてある。
なるほど、私は一番二番抜きの三番専門の主人なのだ。
「これでいいのでしょうか?」
「いいじゃないか。皆そう言ってるよ」
「日本語の使い方として間違っていると思うのです」
「夫だから主人でいいんだよ」
「家長とかの意味は、全くなくてもいいのですか」
「そんなこと言っているから主人らしくなれないんだよ」
そうかもしれない。しかし私は、主人と聞けば無意識に奴隷を連想してしまう。
そして主人か奴隷かと自問すれば奴隷と思ってしまうのだ。
少なくとも家の中には自由がない。
テーブルの上に、鉛筆一本置く自由もないのだ。まさに奴隷的ではないか。
ご飯の時間以外に、ものを食べる自由がない。食は最高の楽しみなのに。
それどころではない、トイレを自由に使うことさえ禁じられているのだ!
「トイレもか? それはちょっとひどいな」
「そうなんですよ。ドアを閉めろとか文句言うのです」
「当たり前だ! 臭いじゃないか」
「小ですよ。ドア閉めたら聞こえなくなるじゃないですか」
「なに聞いてんだ?」
「ドラマの途中なんですよ」
「なんだと!?」
ドラマでは一言のセリフで感動させる場合がある。観る以上は一言も聞き逃したくない。 感動する為に観ているのだ。決して暇つぶしではない。 トイレに入っても、せめてセリフくらいは聞きたいではないか。切れた感動は繋がらないのだから。
ところで、最近いい方法を発見した。
と言っても大したことでもない、DVDをレンタルしてくるのだ。
1時間のドラマを40分で観れるし、CMが入らないのでドラマに集中できる。
途切れることなく感動を持続できるのだ。こんな素晴らしいことはない。
時間も選べるので、誰にも邪魔されることなく一人で心ゆくまで楽しめる。
笑い放題泣き放題の40分、つまらなかったら途中で止めるのも自由。
それだから、観ている以上は常に感動、常に楽しい。
あらゆる悩みから開放される、心温まる至福のひと時である。
「ドラマばかりダラダラ観てるとボケるぞ」
「大丈夫です。歯止めがありますから」
「分かった! あんたケチだからな」
「レンタル料と思ってるんでしょ」
「違うか?」
「体力ですよ。大きな感動を受け止めるには大きな力が必要なんです」
「体力? ドラマでねぇ」
「泣いて笑って感動して、興奮してドキドキですよ。40分が限界ですね」
「ほう~っ」
「嘘だと思ったらやってごらんなさい。楽しいですよ~」
「俺は別にいいよ」
「そんなこと言わないで人生を楽しんでください」
「競馬、マージャン、スキーに登山。ドキドキする事いっぱいあらー」
「そうなんですかぁ」
「アクティブに生きるんだよ。ドラマだけじゃぁね~」
「そうなんですかぁ……」
「未だに青春! 彼女だっているんだぞ」
しょボーーー ( ̄Ω ̄)
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朱庵 お約束の日を心待ちしていました。♫
「主人」って呼び方、女性が夫をそう呼んでいるのを聞くと、未だにnakapaさんと同じように思えてしまいます。まぁ会話上は、黙って聞いていますが・・。
大好きなことに夢中になれること、こんな愉しいことはありませんよね!あの智慧この智慧で楽しまれているご様子、微笑ましいです。
トイレの話、吹き出してしまいました。nakapaさんって楽しい!
ところでTVの朝ドラ、夜遅くやっているのを観ましたよ!
いつもありがとう
nakapa >朱庵さん
「主人」はなんとなく馴染めない言葉です。
家族が使えば不自然な感じですが、
他人様が使えば普通に聞こえる不思議な言葉です。
家庭の実情を知らないからでしょうね(笑)。
いつもコメントありがとうございます。
のん子 主人って言葉、キライなんですよ(^^ゞ
ブログでは夫で通していますが、話す時は皆さん、主人って言われるので合わしています。
パパでは父になりますしね(爆)
nakapaさんは話すときには奥さまのことはどう表現されてますか?
この歳になっても「お母さん」
nakapa > のん子さん
主人というのは何となく現状に合ってないと言うか違和感があります。
私は妻と話すときは「お母さん」と言わされています。外向きでは家内です
名前があるんだから名前にしましょうと言ったのですが断られました。
子供が大きくなったので「お母さん」と呼ぶのに違和感をもったのです。
という訳で、この歳になっても不本意ながら「お母さん」です。
ちゃちゃ 今月も楽しく読みました。
私もどこが隷属的な感じが嫌いで、
「うちの主人が…」とは使いませんでした。
他に何かいい言葉ないのでしょうか?
「うちのが…」、「つれあいが…」、
「パートナーが…」、「宿六が…」[古いね!)、
名前を直に言う人も多いです。
でも、目上の人には通じないし
今の私には考えなくていいこと!
それも、
生き返った主人?
nakapa > ちゃちゃさん
考えてみると、夫のことを主人と呼ぶのは不思議ですね。
なぜこうなったのか、何となく封建的な雰囲気の中で生まれたような気がします。
それより、戦後にこの表現が残ったのが不思議です。
生き返ったのかな?
因みに母が父のことを主人と言っているのを聞いた記憶はありません。
コマクサ トイレの話吹き出してしまった~面白いね、でもその気持解るよ。
DVDの話私は借りて来ませんが、録画再生の時には良く早送りして時間短縮し見ることがあります。
8日から中島公園雪あかりが始まりますね、楽しみにして見に行きます。
DVDレンタルも健康法
nakapa >コマクサさん
分かってくださいましたか。有難うございます。
DVDレンタルを利用するのは健康法の一つです。
私は家にこもりがちなので気分転換のため、外に出る用事を作っています。
「ゆきあかりin中島公園」では、お手伝いしたり写真撮ったりして、
ブラブラしています。遭遇するかもしれませんね。
空見 こんばんは。
ワタシも家庭の事情?で「主人」とは言いません。
母が父を「主人」などと言ったことも無いし、夫婦が主従関係のようで嫌ですね。
変な勧誘電話が来たときだけ「主人が・・」と、わざと使うことはあります(笑)
ううむ、鉛筆1本テーブルに置く自由も無い、涙を誘いますね・・(((((^_^;
hama 主人という言い方つい使ってますね。
夫という言い方に慣れてないだけと思いますが・・
特に深く考えなくて・・
夫は私の事を 家内が・・と外で言ってましたね。
この言われ方は好きじゃなかったです。
じゃぁどう呼ばれたいか・・妻が・・が良いですね。
夫も家で緊張してたのかな・・でも夫も妻も本当は何処に居るより我が家が一番なんですよね。
少々煩くてもね 我が家に勝る場所はないですね。
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