いつの間にか、私は古い人間になってしまった。 歳をとったとは思わないが、昔の若者のままで古くなってしまったのだ。
最近のテレビドラマで旧海軍などの制服姿など見ると違和感を覚えることが多くなった。 例えば、室内に入っても制帽を被ったままだ。
廊下を歩いているときならともかく、小学校の職員室に入っても被ったままだ。 しかも、帽子を被ったままお辞儀をするし、脱いだままで挙手の敬礼をしたりする。 そんなことは、ありえないと思って気になるのだ。
ひどいときは、海軍士官が制帽を被ったまま、高級レストランでお茶を飲んでいるシーンまであった。 こんなことは絶対にありえないと思う。
帽子といえば、朝ドラ『おひさま』の茂樹は、下士官の制服に士官の制帽を被っていた。 これはいくらなんでもやり過ぎだ。 悲しいシーンが一転してしらけてしまった。 しかし、こんなことでしらけるのは私だけかもしれない。
細かいことだが、もう一つ言わしてもらうと、帽子を被ったまま深々とお辞儀をする場面があるが、凄く不自然に感じる。 あの時代は、お辞儀をするなら帽子をとってからするのが常識だった。
略式としては帽子に手をやりながらお辞儀をすることはある。しかし、礼儀正しい人が帽子を被ったまま深々とお辞儀をする姿は、極めて不自然なことだ。
朝ドラは40年間以上欠かさず観ているが、こんな風に感じたのは初めてだ。
しかも、ほとんど毎回違和感を覚えるシーンがあるのだから驚く。
こんなことを言う私は、ふる~い人間なのでしょうか?
時代は変わったのだ。 ドラマの製作者は、こんなことを気にしないで作るようになってしまった。私は完全に古い人間になったのだ。 長生きしすぎたのだと思う。
国が違えば礼も違う。米国映画を観れば、昔から無帽で挙手の礼をしている。 日本の場合は、室内は無帽で15度の礼だ。受礼者に向って姿勢を正し、注目した後、体の上部を約15度前に傾ける。これが室内の敬礼とおもっている。
時代と共に、ドラマを作る人も観る人も変わる。従ってドラマも変わる。私は古くなり過ぎたに違いない。 現にピカピカの時代劇を観ても何んとも思わない。 違和感など全然ない。
時代考証を正確にやったら、地味でつまらないドラマになるかもしれない。
とにかく私は20世紀のドラマをいっぱい観ているのだから、千年前を忠実に表したドラマなど退屈かもしれない。
製作者としては、今作ったら今の人に観てもらわなくてはならない。 今の人が観て共感できれば、それで良いのだ。 昔の人がグダグダ言うのを気にしていたら、面白いドラマは作れないかも知れない。
「私のような人は、現代人にはどう見えるのでしょうか?」
「そりゃあ、オジイサンに決まっているじゃないか」
「おっとドッコイ! ところがそれは仮の姿」
「ほ~ぉ!」
「実は私、時空を超えてタイムスリップして来たのです」
冗談ではなく本気でそう思う。 二十歳過ぎたら猛スピードでここまで来てしまった。余りにも速いので、気分は未だに若いまま、半世紀前の若者のままである。
現代人とは1世紀ぐらいズレているかも知れない。
6月9日追記
朝ドラ「おひさま」で、初めて蕎麦屋の息子さんが、帽子をとってお辞儀をしてくれました。うれしいです。
まさか、このブログを読んでくれて、と言うことないと思うので、どなたかに言われて気がついたのでしょうね。
今後の推移を見て行きたいとおもいます。 1回くらいじゃ、単なる偶然かもしれません。
<タイムスリップ >
SF用語。時空を超えて、未来・過去など、他の時間・時代に移動すること。
最近のテレビドラマで旧海軍などの制服姿など見ると違和感を覚えることが多くなった。 例えば、室内に入っても制帽を被ったままだ。
廊下を歩いているときならともかく、小学校の職員室に入っても被ったままだ。 しかも、帽子を被ったままお辞儀をするし、脱いだままで挙手の敬礼をしたりする。 そんなことは、ありえないと思って気になるのだ。
ひどいときは、海軍士官が制帽を被ったまま、高級レストランでお茶を飲んでいるシーンまであった。 こんなことは絶対にありえないと思う。
帽子といえば、朝ドラ『おひさま』の茂樹は、下士官の制服に士官の制帽を被っていた。 これはいくらなんでもやり過ぎだ。 悲しいシーンが一転してしらけてしまった。 しかし、こんなことでしらけるのは私だけかもしれない。
細かいことだが、もう一つ言わしてもらうと、帽子を被ったまま深々とお辞儀をする場面があるが、凄く不自然に感じる。 あの時代は、お辞儀をするなら帽子をとってからするのが常識だった。
略式としては帽子に手をやりながらお辞儀をすることはある。しかし、礼儀正しい人が帽子を被ったまま深々とお辞儀をする姿は、極めて不自然なことだ。
朝ドラは40年間以上欠かさず観ているが、こんな風に感じたのは初めてだ。
しかも、ほとんど毎回違和感を覚えるシーンがあるのだから驚く。
こんなことを言う私は、ふる~い人間なのでしょうか?
時代は変わったのだ。 ドラマの製作者は、こんなことを気にしないで作るようになってしまった。私は完全に古い人間になったのだ。 長生きしすぎたのだと思う。
国が違えば礼も違う。米国映画を観れば、昔から無帽で挙手の礼をしている。 日本の場合は、室内は無帽で15度の礼だ。受礼者に向って姿勢を正し、注目した後、体の上部を約15度前に傾ける。これが室内の敬礼とおもっている。
時代と共に、ドラマを作る人も観る人も変わる。従ってドラマも変わる。私は古くなり過ぎたに違いない。 現にピカピカの時代劇を観ても何んとも思わない。 違和感など全然ない。
時代考証を正確にやったら、地味でつまらないドラマになるかもしれない。
とにかく私は20世紀のドラマをいっぱい観ているのだから、千年前を忠実に表したドラマなど退屈かもしれない。
製作者としては、今作ったら今の人に観てもらわなくてはならない。 今の人が観て共感できれば、それで良いのだ。 昔の人がグダグダ言うのを気にしていたら、面白いドラマは作れないかも知れない。
「私のような人は、現代人にはどう見えるのでしょうか?」
「そりゃあ、オジイサンに決まっているじゃないか」
「おっとドッコイ! ところがそれは仮の姿」
「ほ~ぉ!」
「実は私、時空を超えてタイムスリップして来たのです」
冗談ではなく本気でそう思う。 二十歳過ぎたら猛スピードでここまで来てしまった。余りにも速いので、気分は未だに若いまま、半世紀前の若者のままである。
現代人とは1世紀ぐらいズレているかも知れない。
6月9日追記
朝ドラ「おひさま」で、初めて蕎麦屋の息子さんが、帽子をとってお辞儀をしてくれました。うれしいです。
まさか、このブログを読んでくれて、と言うことないと思うので、どなたかに言われて気がついたのでしょうね。
今後の推移を見て行きたいとおもいます。 1回くらいじゃ、単なる偶然かもしれません。
<タイムスリップ >
SF用語。時空を超えて、未来・過去など、他の時間・時代に移動すること。
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のん子 帽子の常識、知りませんでした(汗)
朝ドラも見ていないのですが、先日、佐世保で海軍時の制帽、制服を観て格好良いと胸が高鳴りました(^_-)-☆
多分、制作担当の監督?プロデューサー?若い人で知らなかったのか女性の視聴率稼ぎかと思います(^_^;
私がテレビドラマで気になるのは関西弁の余りに違うアクセントです。もうそれだけで観る気がしなくなります。
どうしても直せないなら俳優を変えて欲しいとさえ思ってしまいますが他地区の方は気にならないんでしょうね?(笑)
のん子さんへ(テレビの不思議)
nakap 関西弁の余りに違うアクセントに違和感をもつ気持ち、分かります。
しかし、私は関西で生活したことがないので、関西弁の正確なアクセントを知りません。
関西人役をしている俳優が話しているのが関西弁と思ってしまいます。
テレビは毎日のように観ます。知らない私は、それが関西弁と思ってしまいます。
不思議ですね。事実と違っていても、事実と思ってしまうのですから。
フラダン 自分の知ってる事は、「うっ!何か変?」と
感じる事はありますが、それ以外はあまり気付かずに
居りました。でも人様にご挨拶する時と、食事する
時は今も昔も、帽子は取るのが礼儀と思って
居りますが、タイムスリップして来て、気分は
若いままだなんて、羨ましいです!私なんかは、
日々自分の老いを感じて居ります。
おかしなことだらけ・・
朱庵 うなずきながら読んでしまいました!
全くもって・・・今の時代は・・・と口にこそ出しませんが、心中は???だらけですね。
先日も茶室に入る武士が、こともあろうに脇差を腰にしたまま・・・いくらなんでもこんなことありえないよ!
床の掛け軸やお花・・めちゃくちゃです。今の人が書いたと丸見えの下手な書の掛け軸や、季節関係なし・・の茶花、枚挙に暇ありません。
ぁ~私もnakapa さんと同じだ~~!
上記の帽子のごとく、あきれ果てました。
よくあることですが、こういう小さな(私には小さいとは思えませんが)ことが積み重なる昔の映画は、品格に溢れていましたね。
監督の拘りではなくて、常識だったからですよね。
今はその常識の基本がなんなのかさえ定かでありません。
今の子供達はかわいそうですね。
アララ・・嬉しい同感に、鬱憤晴らししてしまいました♪
おゆるしを!
更新楽しみでした。(お約束通り!)
フラダン さんへ
nakapa そうなんです。 知っていることは気になるのですが、
知らないことは気になりません。
もっとも、気付かないのですから、気にかけようもありませんが…。
身体は衰えるばかりですが、頭が古いまま固定してしまい、
時代について行けなくなりました。
自分で自分のことを哀れんでも仕方ないので、タイムスリップで誤魔化しました。
思考が古いまま固定しているのですから同じことかと思いまして(笑)。
朱庵さんへ
nakapa NHKの朝ドラは、無批判に40年以上観ていましたが、
今回のように違和感を覚えたのは初めてです。
不自然な作法や仕草が、毎日のように続いたからです。
ドラマの制作者は、昔の映画は観ないのでしょうか? ここが不思議です。
ニュース映画、その他、いろいろな映像を残したのが昭和時代です。
時代考証に詳しい人も沢山います。それなのになぜ? と感じました。
それとも、正確性は無視して製作者自身の感性を大切にしているのでしょうか。
当時の礼儀作法を確かめる気がありば、方法はいくらでもあります。
空見 こんにちは。
は~TVは雰囲気で見ていますから、それほど気になりませんでしたが^^;
でもnakapaさんの仰るのが正しいのだと思います。
映画「劔岳・点の記」を思い浮かべると、軍人たちは確かに、nakapaさんの言われるとおりの所作でした。
ご近所の80歳くらいの方も、道でたまたま私と話すときは、被っている帽子を脱いで手に持ちます。
話が終ると、必ず一礼をしてから帽子を被ります。
それがたぶん美しい日本人の所作だろうと感じますね。え?私はずっと帽子を被ったままですが。。(笑)
空見さんへ
nakapa コメントありがとうございます。
いつの時代にも、礼儀正しい人。そうでもない人。いろいろあります。
私が観ている朝ドラの場合は、模範的と言うべき礼儀の正しい人が、
礼儀作法から大きく外れたことをするので違和感を覚えます。
真面目な役を演じていて、そこだけおかしいから不自然に感じます。
不思議に思ったのは、小説を書く人は、普通、小説を読みますよね。
ドラマを作るひとは、ドラマを観ないのだろうかという疑問です。
大昔と違って、昭和は映像を沢山残しているのに不思議です。
私も戦前のことなど知りません。映画で覚えただけです。
こまどり そう、そう、私もなかぱさんと、同じ古い人間です。
このドラマみてませんが、同じ心境です。
ドラマ制作者にこのことしらせてやりたいですね。
戦争映画みていて違和感を感じるのは、みなふくよかに
栄養満点の顔と、体つき、の男性には、臨場感がつたわりません。なかぱさんのブログ面白いので楽しみに拝見していますからね、復帰待ってます。
こまどりさんへ
nakapa そうですね。食い物もろくろく無くて3人に一人は栄養失調の時代です。
栄養たっぷりの顔つきではリアリティーがありません。
俳優に節食して役作りする気概はないのでしょうか。
もうひとつ違和感を覚えるのは衣装です。真っ白なシャツもおかしいです。
誰もが、薄汚れていました。洗濯してもおちない色です。
ところで、復帰のことですが、HPリニューアルにメドがついたらと思っています。
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