「お金持ちの真似をしたかった」と、答えた乗客がいた。 客船「飛鳥Ⅱ」には、
テレビの取材クルーも乗っていたので、そのインタビューに答えていたのだ。
しかし、なかなかお金持ちの気分にはなれないものだと、つくづく感じた。
生まれ変わらい限り、絶対になれないと自覚させられた出来事があったのだ。
悔しくて、悔しくて一週間たっても、まだ覚えていることが……。
一日目のディナーは、ドレスコード、インフォーマルと言うことで、新調したスーツを着て行った。 スーツは20年前のしか持っていないので、仕方がなく買ったのだ。
ボーイがメニューをもって来て、なにやら言っていたが、何を選んでよいかサッパリ分からないので、何でもはいはいと肯いた。 最後に「ワインにしますか、ビールにしますか?」と聞かれたので「ビール」と答えた。
しばらくして請求書が来てビックリした。 「えっ! なんで? 有料なの??」
と思い、ヒッカケられた様な気がして不愉快だった。
確かに、ソフトドリンクは無料で、アルコールは有料と聞いている。
それなら「ワインかビールか、とか聞くな」と言いたい。
私はディナーに付いていると勘違いしてビールと答えたのだ。
今では、少しでも売り上げを上げようとしてヒッカケたのだと確信している。
こう思ったのは私だけではない。
これに懲りて、何が有料で何が無料かシッカリと調べた。 その場ではなかなか聞きにくいものだ。 なにぶん私たちは「お金持ちになったつもり」なのだから。
翌日、広々とした海の見えるラウンジでケーキを食べながらコーヒーを飲んでいると、珍妙な会話が聞こえて来た。

乗客に外国人ウエイトレスが、「コーヒーはいかがですか?」と聞いている。
「無料ですか?」と、乗客が確認した。 私と同じような苦労をしたのだろう。
お仲間がいたと思いホッとした。
「ムニョウ?」
これには驚いた。ウエイトレスには、この大切な言葉が通じないのだ。
他ならぬ料金のことだ。知っておくべき業務用語と思う。
「只ですか?」と聞き方を変えたが、それでも分からない。 事前の説明会では、外国人でも日本語でOKと聞いていた。 全然、OKでない。 無料か有料かという、客としては一番重要な部分が通じないのだから困る。
最終的には、ウエイトレスが日本人スタッフに聞きに行き、乗客は無料でコーヒーを飲むことが出来た。 しかし、お金持ち気分は吹っ飛んだに違いない。
この有料、無料の仕分けがハッキリしない部分が一部にあったが、船旅は楽しいものだった。 改善するとしたら、この部分くらいかなと思った。
因みに二泊三日の料金は一部屋二人分で22万から90万円。 もし103日間世界一周なら、一部屋二人分で870万から2,5000万円。やはり、金持ち気分を味わおうと思ったら千万は必要だ。
私はノンビリできれば貧乏旅行でいい!
しかし、2泊じゃ足りない。 3泊はしたいと思う。
テレビの取材クルーも乗っていたので、そのインタビューに答えていたのだ。
しかし、なかなかお金持ちの気分にはなれないものだと、つくづく感じた。
生まれ変わらい限り、絶対になれないと自覚させられた出来事があったのだ。
悔しくて、悔しくて一週間たっても、まだ覚えていることが……。
一日目のディナーは、ドレスコード、インフォーマルと言うことで、新調したスーツを着て行った。 スーツは20年前のしか持っていないので、仕方がなく買ったのだ。
ボーイがメニューをもって来て、なにやら言っていたが、何を選んでよいかサッパリ分からないので、何でもはいはいと肯いた。 最後に「ワインにしますか、ビールにしますか?」と聞かれたので「ビール」と答えた。
しばらくして請求書が来てビックリした。 「えっ! なんで? 有料なの??」
と思い、ヒッカケられた様な気がして不愉快だった。
確かに、ソフトドリンクは無料で、アルコールは有料と聞いている。
それなら「ワインかビールか、とか聞くな」と言いたい。
私はディナーに付いていると勘違いしてビールと答えたのだ。
今では、少しでも売り上げを上げようとしてヒッカケたのだと確信している。
こう思ったのは私だけではない。
これに懲りて、何が有料で何が無料かシッカリと調べた。 その場ではなかなか聞きにくいものだ。 なにぶん私たちは「お金持ちになったつもり」なのだから。
翌日、広々とした海の見えるラウンジでケーキを食べながらコーヒーを飲んでいると、珍妙な会話が聞こえて来た。

乗客に外国人ウエイトレスが、「コーヒーはいかがですか?」と聞いている。
「無料ですか?」と、乗客が確認した。 私と同じような苦労をしたのだろう。
お仲間がいたと思いホッとした。
「ムニョウ?」
これには驚いた。ウエイトレスには、この大切な言葉が通じないのだ。
他ならぬ料金のことだ。知っておくべき業務用語と思う。
「只ですか?」と聞き方を変えたが、それでも分からない。 事前の説明会では、外国人でも日本語でOKと聞いていた。 全然、OKでない。 無料か有料かという、客としては一番重要な部分が通じないのだから困る。
最終的には、ウエイトレスが日本人スタッフに聞きに行き、乗客は無料でコーヒーを飲むことが出来た。 しかし、お金持ち気分は吹っ飛んだに違いない。
この有料、無料の仕分けがハッキリしない部分が一部にあったが、船旅は楽しいものだった。 改善するとしたら、この部分くらいかなと思った。
因みに二泊三日の料金は一部屋二人分で22万から90万円。 もし103日間世界一周なら、一部屋二人分で870万から2,5000万円。やはり、金持ち気分を味わおうと思ったら千万は必要だ。
私はノンビリできれば貧乏旅行でいい!
しかし、2泊じゃ足りない。 3泊はしたいと思う。
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のん子 よ~く解ります、その気持ち!(笑)
うちは舅の遺産が入った時に何回か海外に出かけ、飲み物代が別って知りました。
只、関空出発ですから大阪人が多く、お金には細かく何時も誰かが仕切ってくれて、ビールが大体一番安く、注文しなくても良いってことも知りました。何人かで分けたり飲めない人は無理にジュースとか注文しなくなった時も(^_^)
後、チップとかもややこしかったですよ。
土産物店に無理に連れて行かれてってことはなかったですか?
のん子さんへ
nakapa お土産店は、無理にとは思いませんが、500円2時間の新潟観光がありました。
申し訳程度の観光と、大きなお土産店に連れられました。
船内では無料・有料の仕分けが分からず悩んだ点はありましたが、船旅は楽しかったです。
名無しさん 忙しくて暫くお伺いしてなかったら、いつの間にか
リッチな船旅を楽しんで居たのね!いいなぁ~
外国人ウエイトレスの「ムニョウ?」には思わず
笑ってしまいましたが、ほんとに肝心な事を
はっきり判る様にして欲しいですよね!でも楽しい
旅でよかったですね!
ちゃちゃ 私はお金持ちではないので、無料か有料かということには非常に気をつけます。
国内でもそうですが、注文を取る」ボーイさんたちは必ず「お飲み物は?」と聞いてきます。
必要にないときは「お水を…」といいますが、その水さえ有料のことがあります。
ボーイさんたちはお金を払ってくれません。お金を払うのは飲んだ人なのですからね。
朱庵 旅に出て、色んな収穫を得て、又日常に戻る、そして更に日々の暮らしが豊かになる!
人生の思い出に彩を添えるASUKAで過ごした得がたい時間、私にはそのことが素晴らしいと思えるのです。
有料・無料、有形・無形の色々なお話、愉しみにしていますので、色んなお話も続きでお願いします!
名無しさんへ
nakapa 2泊三日ですから、見学のようなもので、リッチとはほど遠いです。
乗客のほとんどは、私のような初めての人です。
私同様、いろいろ戸惑っていました。
お験しで夢を見に行った様なものです。そういう意味で楽しかったです。
ちゃちゃさんへ
nakapa 私も、分からないときは、必ず有料かどうか聞きます。
しかし、今回だけは雰囲気に押されて何となく聞けなかったのです。
情けないですね。なれない場所では、なかなか普段どおり行きません。
朱庵さんへ
nakapa 初めてのことは、戸惑うこともありますが、楽しい想い出にもなります。
確かに、非日常体験には得難いものがあります。
日常の暮らしと離れていれば、離れているほど収穫があるように思えました。
ありがとうございます。続きも一つやってみたくなりました。
hama まあ~さすが船旅はお高いですね~
一番安いのでも 海外旅行8泊9日分のお値段ですよ。
nakapaさんはやっぱりお金持ちです。
したくても出来ない人はいっぱいいますから・・
無料か有料かは 誰でも気になるものです。
たとえお金持ちでも。
人には誰でも倹約の遺伝子が備わっているものだと聞きました。
hamaさんへ
nakapa お金持ちなどとトンデモナイです。私はほとんど旅行はしません。
今度の旅行も15年ぶりです。定年後初めての旅行です。
冠婚葬祭で旅行することはありました。
私の旅行は全て「お付き合い」でするので楽な方がいいです。
家から徒歩3分の中島公園内旅行で満足しています。
小さな旅行で、毎日小さな幸せもらっています。