恥ずかしい出来事は、折に触れて思い出すので、忘れることができない。
しかも、この件は誤解だ。 それなのに弁解するチャンスも無い。
7人のランチ会で、私が端に座ろうとすると、幹事のBさんが
「nakapaさんはAさんの隣!」と命令するように言った。
気を利かせているつもりらしい。 それが、そもそも誤解なのだ。
ふと7年前のことを思い出した。シニアの優しい英会話サークル(ABCクラブ)でのことである。 席が決まっているわけではないが、いつもAさんの隣に座っていた。
Aさんは明るく活発なサークルのリーダー格。奇麗でお洒落な人だ。 一方私は、おどおどした暗い人。 その「事件」は、ABCクラブに入って1年目に起こった。
お洒落なAさんの隣でラッキーとは思っていたが、空いているから座っているだけ。 自分の指定席と思ったことはない。
ところが、教室の28人は、私が強引にAさんの隣に座り込んでいると思っているらしい。 うすうす感じてはいても、気弱な私は言い訳も出来ない。
皆が、そう思うには訳がある。 少し難しいが、同じ教室のCさんの視点で書いてみた。 私はこんな風に見られていたに違いない。
授業開始10分前になってもnakapaさんは、まだ来ない。
「先生、席替えてもいいですか?」と、Aさんが聞いた。
「皆さんの自由ですよ。 あ~、nakapaさんが来てないようですが…」
「いいのよ。 あんなの」
席は変わったが、なぜかAさんは同じ席のままだ。隣の人だけ換えたいらしい。
nakapaさんは、いつものように5分前に教室に入ってきて、一瞬立ち止まった。 戸惑っている様なので「席はこっち」と指をさして、変わったことを教えて上げた。
驚いたことに、nakapaさんは、「はい」と言うなり、血相を変えて元の席に向って突進して行った。
「どうしたんだろうね」
「Aさんの隣に座りたいんじゃない」
「意外にしつっこいんだね」
「アララ! Aさんに文句言ってるよ」
あの大人しいnakapaさんが、エライ剣幕だ。 仕方がないから元にもどそう。
私が何とかして、Aさんの隣に座らせてあげよう。一つずつズラせばすむことだ。
「私、新しいnakapaさんの席にズレるからね」
「そんなことしたら、沢山の人がズレなきゃならないよ」
「仕方ないでしょ。 ちょっと見てよ。むきになってAさんに詰め寄っているじゃない」
「ずいぶんご執心ね」
ともかく、大急ぎでnakapaさんを元の席に座らせて上げた。
全く世話のやける人だ。 無口だから何を考えているか分かりゃしない。
当時の状況をCさんの身になって考えてみた。
私の推測だが、他のほとんどの人も、このように思っていただろう。

2003年当時作成しホームページの一部。初めてだから良くない見本?
<7年後の弁解>
実は、AさんからABCクラブのホームページ(HP)を作ることを持ちかけられていた。 私は、そのとき一つだけ条件を付けた。
「責任者は先生、編集長は貴女がなって下さい」
「分かったわ。記事は私が書くから、貴方がホームページにしてちょうだい」
Aさんは、気軽に言ったが書いてくれない。 仕方がないから私が書いた。
しかし、最終的なチェックはAさんの仕事だ。これだけは約束してもらった。
いつも忙しそうにしていて、さっぱりチェックしてくれない。 今日という今日は何がなんでも見てもらおうと思っていた。
教室に入ると、いつもと様子が違う。 Cさんが「席はこっち」と言った。
席替えだなと、状況は理解したが、予定が大幅に狂ってしまった。
下手すると今月の更新は間に合わない。
私の席はAさんの隣だから今日こそ、ゆっくり見てもらえると思っていたが、すっかり当てが外れてしまった。 あんなに遠くの席では、近づくのも容易ではない。
時間がほとんど無い。 こうしてはいられない。 Aさんのそばに急いで行った。
何がなんでも、休み時間に見てもらう約束だけは、してもらわなければならない。
なにぶん気まぐれな人だから、しっかりと分かってもらわなくてはならないのだ。
ほとんど時間がないので焦っていた。顔がほてっているのが自分でも分かった。
Aさんは私の方を見てキョトンとしている。 私は一気にまくしたてた。
ともかく時間がないのだ。 一生懸命説明して、やっと分かってもらった。
ホッとして、辺りを見渡すと、教室の中がザワザワしていて落ち着きがない。
これから英会話のレッスンをしようという雰囲気ではないのだ。
何はともあれ、向こう側の「新しい私の席」に行こうとすると、
なんと! Cさんが座っているではないか。 一体どうゆうことだ?
なぜか笑っているが、ニッコリというよりも嘲笑に近い。
アチコチに立って移動している人がいる。 だんだん近くの人も立ち始めた。
そして、一つずつズレて行った。
Dさんがヘラヘラ笑いながら私に近づいてきて、小さな声で言った。
「Aさんの隣が空きましたよ~。 どうぞ」
ようやく、私は皆さんが何をしているか気が付いたが、今更どうしようもない。
Aさんは「好かったわ、叉一緒ね」と言って、何事もなかったような素振りだ。
あれから7年もたったのに、Bさんは「nakapaさんはAさんの隣」と指示する。
この件に時効はないのか! 不本意な出来事だが、真相は誰も知らない。
私だけが、折りに触れて思い出す。
こんな間尺に合わないことはないから、思い切ってぶちまけることにした。
「7年も、よく覚えていたもんだよ」
「ホントですね。 私もビックリしました」
「アンタのことだよ」
”Bさんじゃあないの~。”
ああいやだ 誤解はつづくよ どこまでも♪
しかも、この件は誤解だ。 それなのに弁解するチャンスも無い。
7人のランチ会で、私が端に座ろうとすると、幹事のBさんが
「nakapaさんはAさんの隣!」と命令するように言った。
気を利かせているつもりらしい。 それが、そもそも誤解なのだ。
ふと7年前のことを思い出した。シニアの優しい英会話サークル(ABCクラブ)でのことである。 席が決まっているわけではないが、いつもAさんの隣に座っていた。
Aさんは明るく活発なサークルのリーダー格。奇麗でお洒落な人だ。 一方私は、おどおどした暗い人。 その「事件」は、ABCクラブに入って1年目に起こった。
お洒落なAさんの隣でラッキーとは思っていたが、空いているから座っているだけ。 自分の指定席と思ったことはない。
ところが、教室の28人は、私が強引にAさんの隣に座り込んでいると思っているらしい。 うすうす感じてはいても、気弱な私は言い訳も出来ない。
皆が、そう思うには訳がある。 少し難しいが、同じ教室のCさんの視点で書いてみた。 私はこんな風に見られていたに違いない。
授業開始10分前になってもnakapaさんは、まだ来ない。
「先生、席替えてもいいですか?」と、Aさんが聞いた。
「皆さんの自由ですよ。 あ~、nakapaさんが来てないようですが…」
「いいのよ。 あんなの」
席は変わったが、なぜかAさんは同じ席のままだ。隣の人だけ換えたいらしい。
nakapaさんは、いつものように5分前に教室に入ってきて、一瞬立ち止まった。 戸惑っている様なので「席はこっち」と指をさして、変わったことを教えて上げた。
驚いたことに、nakapaさんは、「はい」と言うなり、血相を変えて元の席に向って突進して行った。
「どうしたんだろうね」
「Aさんの隣に座りたいんじゃない」
「意外にしつっこいんだね」
「アララ! Aさんに文句言ってるよ」
あの大人しいnakapaさんが、エライ剣幕だ。 仕方がないから元にもどそう。
私が何とかして、Aさんの隣に座らせてあげよう。一つずつズラせばすむことだ。
「私、新しいnakapaさんの席にズレるからね」
「そんなことしたら、沢山の人がズレなきゃならないよ」
「仕方ないでしょ。 ちょっと見てよ。むきになってAさんに詰め寄っているじゃない」
「ずいぶんご執心ね」
ともかく、大急ぎでnakapaさんを元の席に座らせて上げた。
全く世話のやける人だ。 無口だから何を考えているか分かりゃしない。
当時の状況をCさんの身になって考えてみた。
私の推測だが、他のほとんどの人も、このように思っていただろう。

2003年当時作成しホームページの一部。初めてだから良くない見本?
<7年後の弁解>
実は、AさんからABCクラブのホームページ(HP)を作ることを持ちかけられていた。 私は、そのとき一つだけ条件を付けた。
「責任者は先生、編集長は貴女がなって下さい」
「分かったわ。記事は私が書くから、貴方がホームページにしてちょうだい」
Aさんは、気軽に言ったが書いてくれない。 仕方がないから私が書いた。
しかし、最終的なチェックはAさんの仕事だ。これだけは約束してもらった。
いつも忙しそうにしていて、さっぱりチェックしてくれない。 今日という今日は何がなんでも見てもらおうと思っていた。
教室に入ると、いつもと様子が違う。 Cさんが「席はこっち」と言った。
席替えだなと、状況は理解したが、予定が大幅に狂ってしまった。
下手すると今月の更新は間に合わない。
私の席はAさんの隣だから今日こそ、ゆっくり見てもらえると思っていたが、すっかり当てが外れてしまった。 あんなに遠くの席では、近づくのも容易ではない。
時間がほとんど無い。 こうしてはいられない。 Aさんのそばに急いで行った。
何がなんでも、休み時間に見てもらう約束だけは、してもらわなければならない。
なにぶん気まぐれな人だから、しっかりと分かってもらわなくてはならないのだ。
ほとんど時間がないので焦っていた。顔がほてっているのが自分でも分かった。
Aさんは私の方を見てキョトンとしている。 私は一気にまくしたてた。
ともかく時間がないのだ。 一生懸命説明して、やっと分かってもらった。
ホッとして、辺りを見渡すと、教室の中がザワザワしていて落ち着きがない。
これから英会話のレッスンをしようという雰囲気ではないのだ。
何はともあれ、向こう側の「新しい私の席」に行こうとすると、
なんと! Cさんが座っているではないか。 一体どうゆうことだ?
なぜか笑っているが、ニッコリというよりも嘲笑に近い。
アチコチに立って移動している人がいる。 だんだん近くの人も立ち始めた。
そして、一つずつズレて行った。
Dさんがヘラヘラ笑いながら私に近づいてきて、小さな声で言った。
「Aさんの隣が空きましたよ~。 どうぞ」
ようやく、私は皆さんが何をしているか気が付いたが、今更どうしようもない。
Aさんは「好かったわ、叉一緒ね」と言って、何事もなかったような素振りだ。
あれから7年もたったのに、Bさんは「nakapaさんはAさんの隣」と指示する。
この件に時効はないのか! 不本意な出来事だが、真相は誰も知らない。
私だけが、折りに触れて思い出す。
こんな間尺に合わないことはないから、思い切ってぶちまけることにした。
「7年も、よく覚えていたもんだよ」
「ホントですね。 私もビックリしました」
「アンタのことだよ」
”Bさんじゃあないの~。”
ああいやだ 誤解はつづくよ どこまでも♪
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ちゃちゃ Aloha! nakapa さん、
2003年にハワイに行かれたのですね。
私、ワイキキ界隈、大好き人間です。
花のきれいな6月に行きたいものです。
島のどこもかしこもが花で溢れています。
細かいことは忘れたふりをして、目をつぶり、
ワイキキの浜辺を思いだしましょ!
では、今晩はこれで、Mahalo!
弁解
賢爺 nakapaさん
おはようございます。弁解のブログを興味深く拝読いたしました。ブログは何時も深夜に執筆されておられるようですが、眠くありませんか。
小生は、午前2時頃からラジオ深夜便を聴いておりますが、半分以上は夢の中が多いようです。
フラダン 「誤解はつづくよ どこまでも~♪」ウフッフ。。。
そう言う物です、、私もこれに似た様な経験があります
でも弁解したからって誤解が解けるとは限りません
人は自分の考えが正しいと思い込んでいるものです
悔しいけどそんな事どうでもイイと思うしかありません
真実は自分が一番知ってるのですから、、、
ちゃちゃさんへ
nakapa ハワイはなかなか楽しかったです。
カラスがいないのが不思議だったですね。
札幌、特に中島公園付近はカラスでいっぱいですから。
そういえば、今回は細かいことに目くじらたてました。
自分では結構、面白がっているのです。すみません。
賢爺 さんへ
nakapa 私もラジオ深夜便はよく聞きます。寝たり聞いたりの状態です。
ブログは深夜に書くこともあるし、朝の場合もあります。
なにかやっていても、眠くなると全然、機能しなくなるので、寝たいときは直ぐ寝ます。
ですから、夜中も起きていることがあるし、昼寝もしょっちゅうです。
フラダンさんへ
nakapa そうなんです。誤解は永遠に続くのです。それも面白いかなと思っています。
同じ一つの出来事でも、人によって解釈が違うことが面白いのです。
『神坂四郎の犯罪』という映画が面白かったので、少し真似してみました。
映画は深い意図があるかも知れませんが、一つの事実を、
それぞれの人が自分に都合がいいように、解釈しているのが面白かったです。
昔の映画です。
名無しさん 「誤解はつづくよ・どこまでも♪」は
「線路はつづくよ・どこまでも」童謡だったでしょうか?・・想い出します。
自分の中に自分が好まない要素が1点(もっと?)は、ありますね。反省を繰り返しながら、静かに
なだめながら、残りの時間を大切にしましょう。
「誤解はつづくよ・どこまでも♪」は ……
nakapa 「誤解はつづくよ・どこまでも♪」は
童謡として親しまれているアメリカ民謡から、お借りしました。
私もどこまでも続く線路に乗っています。「誤解」も道づれですが、楽しいですね。
誤解と誤解が織り成すドラマに興味深いものを感じています。
こういうことありますね
アツガーリン ひょっとすると、こういうこと誰にもあるかもと思いながら、微苦笑しつつ読みました。
Aさん、こういう女性いますね。悪げはないが、お嬢さん育ちというか、、。それでいて魅力がある。
上手く纏めれば「掌編小説」になりそうですね
誤解はイヤですね
ひよどり 誤解されるのはイヤですね。
それを解こうとして、さらに誤解を強めてしまうこともあります。
私は耐えられなくなると、やめてしまいます。
仕事なら仕方がありませんが、そうでないならアッサリと欠席か退会します。
つまり遁走するのです。
弱虫かもしれません。
その点、nakapaさんはお見事です。