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朝食はテレビを消して話しながらとる。 「朝の食卓」の話題は近所の中島公園、健康、そして札幌シニアネット(SSN)、カラオケ、歩こう会など。
知らない人に話しかけることはないが、話しかけられれば喜んで応じる方だ。たまには若い人に話しかけられることもある。大抵は宗教の勧誘かセールスだ。この話だけは絶対に乗れない。宗教には入らないし物は買わないのだから、話し込めば別れが気まずくなるばかりだ。たとえ通りすがりの人でも別れは爽やかでありたい。

「オジサン此処で誰か待っているの?」
「連れが買い物をしているんです」
「奥さん待ってるの。優しいんだね。私も友達待っているんだよ」
宗教の勧誘かなと思い少し警戒する。若い女性は話し続ける。

「友だちね。78キロもあるんだよ。見たらビックリするからね。私は48キロ、いくら食べても太らないのよ。50キロにはなりたいけどね。友達と会うの楽しみにしていたら待ち合わせの時間より5分も早く来ちゃったの。ただ待っているって退屈だよね」
単に5分間黙って待てない人らしい。そういうことなら願ったり叶ったりである。私だってデパートの入口でボケっと座って居るのは退屈だ。

親しげで話し上手、しかも話していて楽しい人。ひょっとしてお笑い芸人志望で、人を笑わせる練習をしているのかな? ともかく笑って話して楽しく過ごした。

「来た来た、ほら太っているでしょ。78キロだよ」
「綺麗な人ですね」
お世辞でなく本当にそう感じた。目ばパッチリして綺麗にお化粧をしているのだ。オペラ歌手出身の女優さんに似ている。78キロさんは挨拶抜きでいきなり喋り出した。

「時間ピッタリでしょう。早く着いたからタバコ吸って、それからウンコしてたの」
78キロさんも48キロさんを超える親しみ易さがあり、つい調子に乗ってしまった。
「臭い話が出たのでオナラの謎々をしてもいいですか」
「私の臭くないよ」
「豚と犬と猿がオナラをしました。どれが一番臭かったでしょうか?」
「豚、ブタ、ブタは臭い」
「残念でした。正解は猿です。『猿の惑星』な~んちゃって」
「サルノワクセイ、なにそれ?」
「映画ですがご存じない? これは失礼しました」

「さっき、オジサンがアンタのこと綺麗だと言ってたよ。私の方が綺麗なのにね」
と、48キロさんは言った。
「そんなことないでしょ。研ナオコみたいだと言われているんだよ」
話が混線してどちらが研ナオコに似ているのか分からないまま口を挟んだ。
「研ナオコさんも若い時は貴女の様に綺麗でしたよ」

結局、キレイ綺麗と連発することになってしまった。そのとき連れが買い物を終わってやって来た。
「来ましたので帰ります。どうも」
「奥さん、綺麗な人だね」
「いえいえ、まさか、そんなことないでしょ、どうも」

生活に疲れた婆さんをつかまえて、よく言うものだと一瞬思った。しかし、考えてみれば当然のお返しかも知れない。私は3回も綺麗と言ったのだ。初対面だからキチンと挨拶を返して、別れ際を爽やかにしてくれたのだろう。

オマケに待ち人に会った後も私の待ち人が現れるまで付き合ってくれた。48キロさんと78キロさん有難う。ひょっとして老人福祉ボランティア? それとも単なる話好き。

偶然出会った謎の二人組み。楽しかったぁ。太った人にも痩せた人にも幸せがたくさん訪れることを祈る。しかし、こんど街中ですれ違うことがあっても知らんぷりだろうなぁ。とか勝手に想像して寂しがる私。愚かなり我が心。

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【2016/04/16 00:00】 | 小さな幸せ
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なんでだろう
路傍の石
「猿の惑星」が臭い??
♪何でだろ~、なんでだろ~♪
ウ~ン、ウ~ム、と考えましたよ~~。

やっと分かった!!。
「さるのは臭え」ですね。
これで「当たり~」でしょうか。

48キロさんと78キロさん。
組み合わせの妙が面白いですね。


正解です
PP
そうです。そうです。正解です。
「猿のは臭え」です。よくぞ分かって下さいました。
賞品を差し上げたいので、住所、氏名、電話番号をお知らせください。
それから、次の商品のうち、どれが欲しいか、番号をお知らせください。
1.猿 2.豚 3.犬

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コンサートに行って来ました。 ご存知でしょうか、イリーナ・メジューエワさんのピアノです。 私は知らなかったのですが、行ってきました。お仲間と一緒ですから。

開演30分前が開場です。 早く入って隣に座ったAさんと話していました。これもコンサートの楽しみの一つです。

「私、後期高齢者になったのよ」
「そうですか」

”とても、そうは見えませんが”と、声が出そうになったのですが、慌てて押し留めました。 

これには、深い訳があります。 私は人様を褒めることを禁じられているのです。誰にかは言えません。いろいろ差し障りがありまして…。

実際、Aさんは顔の艶がいいし、声も話も若々しいので、コーキには見えません。 毎朝5時半に起きて1時間もウォーキングをするそうです。 そのせいかもしれません。

いよいよピアノリサイタルの開演。 しばらくすると私がコックリ、コックリを始めました。 ショパンの「ポロネーズ」「ノクターン」辺りまではいいのですが、「バラード第3番 変イ長調 作品47」くらいになるともうダメです。

その代わり後半の「展覧会の絵」ではバッチリ目を覚ましていましたよ。 Aさんはどうかなと思って、見るとコックリやってました。 若く見えても、やはりコーキですね。

Aさんはコックリのときは丸くなるのです。 ピアノ(弱)がフォルテ(強)に変わりジャーンとなるとピンとなります。 ピアノで丸くなりフォルテでピンを繰り返していました。

「展覧会の絵」は強弱の激しい曲と思いました。 プロムナードはおなじみですが、10枚の絵の部分が激しいです。 それでAさんが丸くなったりピンとなったりするのです。

メジューエワさんは終始、無言でピアノを弾いていましたが、アンコールのときに4語だけ発しました。

「ラフマニノフ」「夫の絵」「ラフマニノフ」「ライラック」これだけです。とてもきれいな声でした。

帰りがけに掲示板をみると「本日のアンコール、ラフマニノフ 音の絵、リラの花」と書いてありました。

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【2009/03/10 05:29】 | 小さな幸せ
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「藻岩山から観る札幌市街の夜景は素晴らしい」
と、いっても写真で観ただけだ。実際はどうなのだろう。 

Aさんが夜景を撮りに行くというのでついて行くことにした。「夜景を撮るカメラがないのですが」といったら、「三脚さえあれば大丈夫」との話なので気楽に行ってみた。

屋上展望台に上り、さっそくデジカメを三脚にセットしたが、三脚が低いので手すりの上まで首(レンズ)が届かない。 同行のAさんを見るとちゃんと届いている。

なんとも、恥ずかしい気分だが、あたりが暗いのが救いだった。 いろいろ試してみて、なんとか手すりの隙間かからレンズを覗かせることが出来た。

こんなことでは、まともな夜景が撮れるわけがない。仕方がないので夜景の代わりに夜景を観る人を撮ることにした。
286moiwayama.jpg
3人で展望レストランに食事に行った。 目の前に札幌市街の夜景が広がっている。 ここからも一枚撮ってみた。 

後で見ると夜景にオーバーラップして私の顔が写っている。 お化けみたいで気持が悪いので棄てた。 

メニューを見るとハンバーグが1,280円で、ライスは別料金の280円で計1,560円。 迷っているとスープカレー(ご飯付き)1,180円が目に入った。

食べたことはないが、カレーの薄いのくらいに思っていた。 深い皿にスープ状のカレーと具が入っていた。 

味は気に入ったが、ジャガイモ、人参、ホタテ、肉などが大き過ぎて、どうやって食べたらよいか途方にくれた。 

どうしても口に入らないので店員さんに頼んでナイフを持ってきてもらった。

ご飯は皿に盛ってあった。 スープカレーの正しい食べ方はどうなのだろうか? ともかく、
ナイフを借りたので、口に入る大きさに切って美味しく食べられた。

夜景のほうはうまく行かなかったが、3人で楽しくおしゃべりが出来たので、とてもいい「夜景撮影会」となった。 

ロープウエイに乗って降りるとき、星をちりばめたような夜景が、高度が下がるに連れ、徐々にビルの形になって行く。 まるで夢の世界から現実に戻るような感じである。

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【2009/03/10 05:23】 | 小さな幸せ
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~街にブラブラ歩いて映画を見に行く~
子供の頃よく道玄坂(渋谷)までブラブラ歩いて映画をみに行った。当たり前のことと思っていたが、東京を離れてみるとこれが意外に難しい。

九州から北海道まで約20か所で生活したが、歩いて映画に行ける場所に住んだことはない。 ここに転居してやっと歩いて行けるようになった。しかも、60歳以上はシニア割引で千円だから有り難い。

ここが我家から一番近い薄野の映画館、徒歩20分
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先日、「歩いても歩いても」をみた。ドラマとしても良かったが、大きなスクリーンに映る料理する台所の様子も意外に迫力がある。 あるいは、お墓のある山道、階段のある風景が美しい。もちろん、この映画の主題は美しい景色ではなく、立場の違う家族の微妙な関係。

たまたま木曜日だったのでレディスデイ(女性は千円)の割引目当ての女性で込み合っていた。満席の館内で男は私をむくめて二人しか居ないようだった。 もう一人の男をみていると、なんだか場違いのマヌケのように見えたから、私もそうみえたに違いない。 好き好んでこの日に行ったわけではない。知らなかったのだ。

女性と言ってもほとんど60歳以上のシニア割引対象者だから、他の日でもよさそうなものをと、少し不満に思った。 午前中映画を見ている人はほとんどシニア割引の人達だ。この世代の人は若いとき映画をよく観ているし、価格にも敏感だ。

年配者は若い人が余り入らない昼間の座席を埋めるので映画館側のメリットも大きいと思う。

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【2009/03/09 11:00】 | 小さな幸せ
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~喫茶店より雰囲気の良い市役所食堂~
一般に官庁食堂は少し安いが、外食産業の価格競争が激しくなっている当節は昔のようなメリットは感じない。 しかし、札幌市役所の食堂は別である。一面ガラス張りの向こうは素晴しい庭園が見える。滝のある池の中には鯉が泳いでいるのが見える。
261siyakusho.jpg
景色だけではない、食堂は広々として誰でも受け入れる自由な雰囲気がある。 3時ごろ入ると食事をしている人も疎らで一見キャリヤウーマン風の女性が携帯とシステム手帳をひろげてセルフサービスの番茶を飲んでいる。

お歳を召した女性たちは只の番茶を飲みながら持参の弁当を食べて盛り上がっている。 こうゆう雰囲気だから遠慮はいらない。疲れたら自動販売機のポカリスエットを飲みながら一休みする。

費用は僅か120円ですむし時間を気にすることもない。ただ昼食時間帯は混雑するので避けている。市民の食堂は本当に有難い。

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【2009/03/09 10:56】 | 小さな幸せ
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棄てる本を整理していたら「年収百万円の生活術」が出てきた。6年前に買った本だ。

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この本に書いてあることは特に勉強しなくても身についている。問題は財布を共にする家族の教育である。これはかなり難しい問題だ。 広告、チラシは言うに及ばずマスコミ、ミニコミあげての宣伝攻勢の中での指導に手を焼いている。

論理的な説明は「あんたは馬鹿だ」と言っているのと同じことになるので角が立つ。 仕方がないので「月が綺麗だ」「カモの赤ちゃんが可愛い」「紫陽花の花が咲いたよ」とか、金のかからない話題づくりに励んでいる。

こうゆうことを1年も続けると心から自然が好きになるから有難い。 この本の中身は大したことないが、何らかの役目を果たしたことは確かである。

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【2009/03/09 10:21】 | 小さな幸せ
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~からだによくて、ふところに優しい朝ごはん~
人様に見せるような食事ではないですが、これがラジオ体操のあとで食べるこだわりの朝ごはんです。 手製のブルーベリー入りヨーグルト、ワカメの味噌汁、切干大根に小魚、梅干、タラコ、納豆、大根の浅漬けにご飯一膳。

そして食後にはお茶とチョコレート二粒がつきます。身体によくて、どこでも手に入り、しかも安い!素晴らしいでしょう。 これ全部「ミノさんの思いっきりテレビ」推薦の食品です。もっとも月曜から金曜まで何年間も続いている番組ですから食えるものならなんでも一度は推薦されています。

「テレビのミノさん」を信じて元気です。元気といってもほどほどで、自分のことが自分で出来る程度です。 
ところで、この画像 自分でいうのも何ですが、芸術的ですね。 大きいのを小さくしたら、こんな風になってしまいました。 なんとなく気に入ったので、そのまま使います。

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【2009/03/09 09:48】 | 小さな幸せ
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金のブルジョアがあるなら時間のブルジョアもあっていい。 「草思堂随筆(吉川英治)」よりの引用である。

「お金に不自由しない人がいるのだから、時間を思いっきり贅沢に使える人がいてもいいだろう。人それぞれの価値観で生きたほうが、愉快だし、楽だろう。」と言う意味だそうだ。 しかし、憧れの「時間のブルジョア」も、なってみれば大したことでもない。楽には違いないが期待したほど愉快でもない。

まして時間を思いっきり贅沢に使っている感じなどぜんぜんしない。 時間はいくらあっても足りない。もてばもっと欲しくなるものだと思った。 ある日中島公園で遊んでいる小学生から時間を聞かれた。 突然の難問にうろたえた。 実は時計など持っていないのだ。 

じっと空を見つめると藻岩山の上に太陽が見える。 しめた!と思い「3時15分くらいです。気をつけてお帰り下さい」と丁寧に答えた。 「時間のブルジョア」になった私は時計など持っていないのだ。その代わり太陽の位置で時間を計れるようになった。

自然の恵みと世間様に感謝しながらの日常。穏やかな暮らしも悪くないものだと思った。

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【2009/03/09 09:27】 | 小さな幸せ
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心のブルジョア
ひゅーろ
はじめして。
ひゅーろと申します。

「時間のブルジョア」、
面白い発想ですね(^^)

こういう考え方を知っただけでも
心が楽になります☆

はじめまして
PP
はじめまして、
吉川英治の随筆にあったのですが、
「私は時間のブルジョアだな」と思ってしまいました。
与えられた時間を大切に使いたいと思います。
「心のブルジョア」っていい言葉ですね。

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札幌コンサートホール・キタラは、去年7月開館10周年を迎えた。 キタラは中島公園のほぼ中央にある。 地下鉄中島公園駅と中島公園の南端にある幌平橋駅から、それぞれ徒歩7分の位置にある。

ある日Aさんから、お誘いのメールが来た。「キタラ町内会のnakapaさん。私達と一緒にコンサートに行きませんか。会費も割安ですよ」

外国のオーケストラに合唱付きの「マタイ受難曲」。キタラに徒歩4分の距離にありながら、このような本格的なコンサートには行ったことがない。チラシを見ると「聖トーマス教会合唱団、ゲヴァントハウス管弦楽団」と書いてある。

クラシックのコンサートは若いとき、日比谷公会堂に行って以来だ。初めて聴くマタイ受難曲を、神妙に聴いた。 会費は割安だが、もらったチケットには「A席14,000円」と書いてあった。それも気に入ったので、以来毎月のようにキタラに行くことになった。

当時私が通っていた「やさしい英会話」の教室では、先週あったことを話す勉強があった。高齢の日本人先生が英語で聞いて、それに答える形式だ。 私の番がやって来た。

「札幌コンサートホール・キタラコンサートに行って来ました」
と英語で答える。
「なにをやっていましたか?」
「Matthew's *Passion(マタイ受難曲)」
発音には自信がないのでそのまま書いて置く。

先生はジョークが好きだが、自分で言って自分で笑うタイプである。
必ずしも上品ではない。
「股's パッション?」と言ってニヤリ。
誰も笑わない。一体何のつもりだ。
4年たった今でも分からない謎のひと言。

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「あんたが悪い。全部あんたの想像じゃあないか」
「ぜんぜん分かりません」
「とぼけちゃいけないよ。なんで耳で聞いて字が分かるのだ」
「"股"のことですか」
「"叉"、"またす"、"待たず"。いくらでもあるだろう」
「先生、**コマネチやってました」

*(強い)情念, 感情, 激情, 熱情,受難曲
**ビートたけしがハイレグを両手で表現したギャグ。

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【2009/03/08 22:07】 | 小さな幸せ
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所用で宮の沢方面に行った。 昼食時なので何か食べようと思い、通りがかりの店を覗いてみたが、入る気がしなかった。 地下鉄駅直結のスーパーでサンドイッチと牛乳を買い、休憩コーナーのテーブルに座った。

食べていると、ちょっと離れた場所にオバサンが座った。 昼食時なので少し混みだした。 「つめていい」と聞くので、「どうぞ」と答えた。

「近頃の人は冷たくて、話しかけても知らん振りするのよ」
こう言われたら、知らん振りは出来ない。
「そうですか。一人で食べるより二人で食べた方が美味しいのにね」

これは私の決まり文句。自然に口から出て来るのだ。 他にもある。 「いただきます」「これ美味しいですね」「ご馳走様」。 これらに「二人で美味しい」を足し、4点セットにして、いつも使っている。

何の為に? 言うまでもなく、美味しく楽しくご飯を食べるためだ。 この四つの呪文を唱えれば、ご飯は自動的に出て来るし、食器は自動的に奇麗になり、食器棚に収められる。

オバサンは買物の帰りで大きなレジ袋を二つもっていた。その中からパンなどを出して食べていた。
「このミカン小さいけど美味しいんだよ」と言って、買ったばかりのミカンを袋からだしてくれた。

「美味しいですね。頂きます」と言って食べた。、しばらくすると、もう一つミカンを勧められた。 「ご馳走様。 サンドイッチ食べませんか」といって勧めたが、「ダイエット中だから」と言って口にしなかった。

いくらサンドイッチを勧めても食べないのだが、こんどはバナナをくれた。 結構ですと断っても、強く勧めるので食べた。 オバサンが言うとおり甘くて美味しかった。

個人情報公開主義?のオバサンから、年齢、住居、病歴、家族構成、職業など沢山の情報を提供されてしまったが、私には使い道がない。

しかし、四つの呪文は家の中でしか効力を発揮できないと思っていたのに、外でも効いてしまった。 「二人で美味しい」「美味しいですね」「頂きます」「ご馳走様」のことである。

ひと言ごとに、ミカンやバナナが目の前に出てきた。 食べ終わると、ミカンやバナナなどの皮だけでなく、私が買った牛乳パックやサンドイッチの入れ物まで、オバサンの手で自動的に片付けられた。 呪文は外でも効くことが分かった。 

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【2009/03/07 18:54】 | 小さな幸せ
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前にも書いたが、やっとの思いで中島公園鴨々川に遡上したサクラマスを見て「美味しそうね」と言ったオバサンがいた。 

「食べちゃダメですよ」と言ったら一人で笑い転げた。

この場合の笑いの主役はオバサンである。 このオバサンには超高性能の「笑う仕掛け」が装備されているのだ。 

「食べちゃだめですよ」と言った私は、例えて言えばボタンを押しただけ。 装置を始動させて「大笑い」を発生させたのはオバサン自身である。

それでも、自分の一言で大笑いしてくれれば嬉しい。 小さな幸せをもらった気分だ。

一方、ブログに書いて読者を笑わせるのは、至難の技。 なぜなら私は冗談一つ言えない超真面目人間だからである。

「nakapaさんは真面目ですね」。 私に対する褒め言葉は、これ一つしかない。 もうとっくの昔に聞き飽きている。 

40年間も言われ続ければ、「真面目」といわれただけで、「つまらない人間」と言われたのと同じ気分になるものだ。

やっと褒めるところを見つけてくれた人には申し訳ないが、「不真面目」と言われた方が余程ましだ。

さらに申し訳ないことを言わせてもらうと、人を真面目と言って褒めているつもりの人は、真面目と言われた経験がないのかも知れない。 

それもちょっとお気の毒。 私の「真面目」を分けて上げるので、取りに来てほしい。 余り物で恐縮だが持ち帰って、奥様(旦那様)の為に役立てて欲しい。

2008/11/7

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【2009/01/05 11:07】 | 小さな幸せ
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「モナリザ・スマイル」は悲しみをたたえた笑いであると言う人がいます。 それではシニア女性の大笑いは何と表現したらいいのでしょうか。 それも一つの謎ですね。

ちょっとした軽いボランティア活動の帰りのことです。 帰る方向が同じ女性二人と地下鉄駅まで一緒に歩くことになりました。 そのとき頭に冷たいものがポタリ。雨だなと思ったのです。

「雨が降ってきたわ」とAさん、
「降ってないわよ」とBさん、
私は降っているとハッキリ分かっているので黙っているわけにはまいりません。

「降ってますよ。 私には分かります」と、言ったとたん…、
「アッ、ハッハッハッハ~、そんなこと聞いてないわよ、アッ、ハッハッハッハ~」と、二人で大笑い。

この笑いは一体なんでしょう? 皆さんにも分かりませんね。 それで結構。それが一番いいのです。

去年、鴨々川にサクラマスが遡上?したときにもこんなことがありました。 私が一生懸命、写真を撮っているときです。

「美味しそうね」と、年配の女性がいうので、「食べちゃダメですよ」と言ったら、大笑いで応えてくれました。

「アッ、ハッハッハッハ~、食べないよ~。 アッ、ハッハッハッハ~、獲れないから食べられないよ~。アッ、ハッハッハッハ~」

「食べちゃダメ」と言っただけなのに、この大笑いは一体なんでしょうか? ささいなことで大きく笑える人を羨ましく思いました。

家でもQPに大笑いされました。
「夜中にポタポタ音がするので、水道が漏っているのかなと思ったのよ。 そしたら、トイレから水洗の音がジャー! 

あんたトイレにいたのね。おっかしくて、可笑しくて、アッ、ハッハッハッハ~。 トイレからポタポタ音がするのよ。アッ、ハッハッハッハ~」。 一人で笑いころげているのです。

これも分からなくて結構。クドクド申しません。 分からない人は幸せな人です。 どうか今の幸せを大切にして下さい。

それにしても女性はよく笑い、しばしば笑いが爆発します。 動物で笑うのが人間だけとすると、女性は一番人間らしいですね。 

大笑いの謎は解けなかったのですが、長生きの秘訣は分かりましたよ。

2008/10/29

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【2009/01/05 10:45】 | 小さな幸せ
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ほとんど家事はしないが、朝食の紅茶は私がいれている。 ウチの台所は狭いのでQPに「狭くないですか」と聞くと、キッパリと否定するのでガマンをしている。

しばしば、ぶつかりそうになるが、私がいつもよけているので、QPは狭く感じないのだろう。 私の台所滞在時間は一日10分程度だが、この狭さは気になって仕方がない。

夕べ、勤め先の静内から息子が帰って来た。今朝は3人分の紅茶をいれなければならない。 食器棚を見たがいつも使っている紅茶カップが見当たらない。

「ティーカップはどこですか」 
紅茶をいれる支度をしながら聞いた。
「後ろに入っているわよ」
と、言うので念入りに探したが見当たらない。
「よく見たのですが、ありませんよ」

「どこ、見てんのよ! ここにあるじゃない」 
そこにはコヒーカップがずらりと並んでいた。
「これは全部コーヒーカップですよ」
「そんなメンドウなこと言うから、何でも遅いのよ!」 
「……」
「あんたみたいにノロマだったら、主婦は務まらないね」

在職中はノロマだから仕事はとてもつらかった。 「私、ノロマです」と言ったら、誰も一緒に働いてくれないから、早いフリをしていた。 

バレていなかったと思う。 私よりもっと鈍そうな人がノロマと非難されていたから、間違いないはずだ。 本当は私の方が鈍いのだが、機敏なフリをしていた。

退職したらマイペースが夢だった。 夢は実現したが、QPにまでノロマと非難される様になってしまった。

しかし、ノロノロやるのはとても楽しい。 同じことをやっても期限がなく、自分が納得が行くまで時間をかけられるのはとても楽しい。 

「もう、早いフリをしなくていいんだ。 機敏なフリをしなくてもいいんだ」と思ったら、とても気分が楽になった。 退職時の、この印象は一生、忘れることはないだろう。

2008/9/14

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【2009/01/04 15:56】 | 小さな幸せ
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「恋愛」とはおかしな言葉だ、恋とは「特定の異性に強くひかれること」。 愛とは「かわいがりいつくしむ」こと。 

そして、恋愛は「特定の異性に特別の愛情を感じて恋い慕うこと」。 辞書を見ればちゃんと書いてある。 バラバラにして悩む方が可笑しいかもしれない。

英語で言えば恋も愛も両方ともラブ。ひょっとして、恋愛と書いてラブラブと読むのかな。

Aさんは、病気一つしたことのない力持ち。 山に登るときも、疲れている人の荷物を持ってやるほどだ。 そのAさんが不治の病に犯されてしまった。 男らしい寡黙な人だったが、今はよく話し、内容も以前とはずいぶん違う。 柄にもなくロマンチックなことを言うようになった。 その反面、妙に現実的な部分も出てきた。 

「俺は今、恋をしてるんだ。Bさんのことが頭から離れないのだから間違いなく恋だな。 片想いだから、返って都合がいいんだ。 お金はかからないし、トラブルの心配もない。おまけに振られる心配もないんだよ」
「それは良いことずくめですね。私もやってみたいですよ」

「Bさんのことを思うと何か暖かい、気分になれるんだよ。 以前なら、こんなこと考えられなかったよ。 片想いなど、思っただけで恥ずかしいね。」
「人を好きになることは良いことと思いますよ」

「最近何か吹っ切れたように自由に考えられるようになったんだ。 いろいろとな」
「いろいろ…、なんですか? 聞かせてくださいよ」
「嫌だね。笑うから」
「Bさんは、明朗活発、頭脳明晰、美しい方ですね」

「この世で恋愛ほど楽しいものはないと思うよ」
「片思いでもですかぁ」
「あんたは長生きするぞ」
「いや、別にそういう意味では…。 すみません」

「恋愛をを3つに分け順番をつけてみたんだ。一番は相思相愛、二番は片想い、そして三番が擬似恋愛とな」
「なんで、哀れな片思いが二番なのですか?」

「擬似恋愛の悪いところは嘘をつくことだ。相手にも自分にもな。それに、見栄を張るので金もかかる。いずれ別れるか、一生猫被るかどっちかだよ」
「我輩は猫である」

「分かってるよ。丸くおさまりゃ何でもいいんだろう。 片想いは、妥協はしない、見栄張らない、しかも純粋だよ」
「どこが楽しいのですか?」

「古い映画の話になるが、無法松は幸せだったと思うよ。 俺も、見習ってBさんの為に誠心誠意尽くしてきた。 何気なく尽くしてきた。この何気なくが一番大切なことなんだよ。 自分の感情の欠片も見せたことないよ」

「あなたは私にも、とても親切だったですね」
「Bさんにだけに親切では、何気なくにならんだろう」
「なーんだ、目くらましだったのですか」
「すまん」
「男はつらいですね~」

2008/8/15

FC2blog テーマ:こころ - ジャンル:心と身体

【2009/01/04 14:30】 | 小さな幸せ
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「早起き新聞友達」といっても分かり難いと思うので、簡単に説明します。共同住宅に住んでいますが、新聞を取りに行くとよくお会いする人がいます。

朝5時半に新聞は来ます。ときどき遅れることがあるが、たいていの人は部屋に帰って出直します。 私とその「新聞友達」だけは帰らないで新聞の来るのを待っています。

msrobby.jpg
 ここで新聞が来るのを話しながら待つことがある。

こんなことを5年も繰り返していると、待っている間にいろいろな話をするようになります。たいていは中島公園とか、いわゆる時の話題ですが、その朝は珍しく奥さんの話になりました。

「あの方が奥さんなのですね。先日ご一緒に歩いているのを初めて見ましたよ。きれいな方ですね」
「何をおっしゃるのですか。私がこんな風采だから家内もブスだと思っていたのでしょ」

こういわれては返す言葉もありません。 「見ましたよ」だけでは愛想がないと思って「きれいな方」を付け加えてしまったのです。 返答に窮していると「新聞友達」は話し始めました。

「家内は背が低く、年の割には顔が小さいのですよ。 目がパッチリしているので、可愛いと言えば、可愛いですね。 だけど、髪が薄く、ダンゴッパナで、しわがあるからブスと言えばブスです。

川柳で『老妻も 角度変えれば 美人なり』というのありましたが、これは本当だなと思いますよ。確かに特定の角度で特定の方向から光が当たればきれいに見えることもあるのです。

ところが、怒ると酷い、これは酷くて見ていられないですよ。ぶすっとしているからブスとか言いますが、ホントですね。

私は女房の仏頂面が嫌いです。 だから女房を怒らすようなことは滅多にしません。女房が間違ったことを言っても逆らわないようにしています。

笑顔が好きだから、何んと言って笑わそうかと何時も考えています。 我ながらバカな男と思ってますよ。

こうゆう暮らしをしていると、楽には楽なのですが、これで良いのかなと思うこともありますね。 時々テレビのインタビュ等で『妻を尊敬しています』とか言う人いますが、羨ましいです」

「うらやましいですね」
私もこんな心境になりたいと思いました。

「おや、新聞来たようですね」

2008/8/10

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【2009/01/04 13:11】 | 小さな幸せ
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私たちが、小学生に昔の話をする授業があった。まとまった話でなく、小グループに分かれて自由に話しあうことになった。

 「今日は昔の話を聞くためにお爺さんとお婆さんに来ていただきました」とか言われると、「う~ん、まだ早いのではないか」とか「ついに、来てしまった」とか、いろいろな想いはある。

私はいいけれど、同行の女性たちは、お婆さんと呼ぶにはほど遠い感じだ。 しかし、若い先生は躊躇なくお爺さん、お婆さんという。

先生は昔の話を聴くために「お爺さん、お婆さん」をリクエストしたのだ。ここでは若いとか若く見えることは自慢にならないのである。
 
小学3年生とお話するのは初めてだが楽しい。「昔の給食は何を食べましたか?」、「ミルクとパンです」「美味しいですか?」「ミルクは不味い」

こんな感じだったと思うが、授業だから聞きたくない子もたくさん参加している。

喧嘩したり泣いたりうるさくて話もほとんど聞こえない。それでも終了間際になると会話も盛り上がってきた。

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お話が 盛り上がったら もう御仕舞い 時間切れです また会う日まで

2008/7/14

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【2009/01/04 08:41】 | 小さな幸せ
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懇親会の席でMさんに「次のエッセイはなに書くの?」と聞かれた。 
嬉しかったが、まだ何も決めていない。

「困りましたね~。 どうしましょう」。先輩のSさんに相談した。
「宴席だろう。 座を盛り上げる為の。 お世辞に決まっているじゃないか。
気にすることないよ」
「期待して待っていたら、悪いじゃないですか」
「そんなことは絶対にない! 聞いたことも忘れているはずだ」

でも、万が一ということもある。 ともかく「なに書くの?」と問われたのは生まれて初めてだ。 何が何でも「期待?」に応えたい。

すると、ある光景がパッと浮かんだ。 何でもないことかも知れないが、私にとっては夢のような出来事。 顰蹙(ひんしゅく)を買うことを覚悟で書くことにした。

「止めたほうがいいよ。変に思われるだけだ」
「変じゃあなくて恋です。もし不快に思う人がいたら、ペンを折る覚悟です!」
「何を気取っているんだ。誰も気にしちゃぁいないよ」
「変に思われると言ったじゃないですか!」
「おいおい、恋じゃあないのかい?」

ある夏の昼下がり、Bさんから突然電話がかかって来た。
「わたし、分かる? 今あなたの家の前の公園、ちょっと出られる」
なんだろう。 小さな期待と不安が入り交ざった。
ともかく出てみよう。 公園はすぐそこだ。

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彫刻クイズラリーの舞台ともなった中島公園ほぼ中央の芝生の広場。
今はなき「山内壮夫ワールド」。以前「百花園」と呼ばれた場所。


Bさんは私より年上で、お洒落な人。社交的で何もかも私とは正反対。
年上のご主人とは、大きな家での二人暮らし。優雅なものだ。

ベンチのある広場に行ってみたが、見当たらない。 
見渡すと、やや遠くの方にスラックス姿の女性が一人。
洒落た帽子にサングラス、脚を組んでタバコを吹かしていた。

遠目で歳は分からない。 ひょっとしたらと思ったが、彼女はタバコを吸わない。 
アチコチ見渡したが、らしい人はいないので念の為近づいてみるとBさんだ。 
ニヤッと笑って開口一番こう言った。

「私、フランス映画みたいにタバコを吸いながら男を待ってみたかったの」
不思議なことに、幾つになっても、こんなセリフが似合う人だ。 
一方わが身を省みれば、「粗末な自分ここにあり」という感じだ。 
「似合ってますよ。様になっています」と、情けない男役の私。 

ところで、この日から数日前Bさんの友達と3人でお茶を飲んだ。
遠来のお客様をもてなすつもりで、「ここは私が持ちましょう」と言った。
何を勘違いしたかBさんは、
「私、男と認めた人からしか奢られたくないのよ」と来たもんだ。

一瞬ムッとしたが、これもBさん独特の気遣いかなと思い直した。
だけど、彼女はこの一瞬を見逃さなかったと思う。だから、お返しに来たのだ。 
つまり、「男と認めない人」から「男」への昇格を、
わざわざ伝えに来てくれたのである。

「今更、どっちでもいいだろう」
「昇格は嬉しいですよ」
「ところで、フランス映画はどうなった?」
「男と女?」
「それもあったな」
「栄光のフランス映画も1990年代でお仕舞いです」
「風と共に去りぬ」
「それはアメリカでしょう」
「昔は好かったな。 アンタのフランス映画の想い出もお仕舞いだよ」

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【2009/01/03 13:11】 | 小さな幸せ
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